26 夢を見たあとのチャニョル の章 ページ26
A「怖い夢を見たの 」
泣きながら、目を覚ましたAが呟いた。
ch「そばにいるから、安心しろ」
君を抱きしめて、
その不安そうな表情を変えてあげたくて、
そう言った。
A「うん、チャニョルがいる。」
小さい君がますますか細く思える。
ch「眠れなくなった？ 」
A「チャニョルの声が聞きたい。」
ch「聞いてるだろ？ 」
A「何でもいいの 歌でも チャニョルの
小さい頃の話とか
チャニョルの考えてることとか
そんなことを」
ch「参ったな」
って、苦笑するチャニョル
A「そんなに困らなくても」
私は少しすねたふり、
チャニョルが 歌いはじめる
私にだけの stay with me
照れてるのか 声が少し笑ってる
A「そんなに 照れることかなぁ」
いつも あんなに かっこいいのに
ライトを浴びたチャニョルと
今こうして 笑いをこらえてるチャニョル
同じなのに 違う。
ch「どうした？ 」
って 聞かれて
A「チャニョルはどうして
チャニョルなのかな って」
すこし呆れた顔が怖くて
A「うそ そんなこと考えてないから」
ch「Aらしくていいな 」
って、笑われた
ch「どうして俺なんだろう
考えてみるか 」
しばらく 沈黙が続く
A「チャニョル？ 」
静かな寝息を立てて、眠り始めてる
A「チャニョルはチャニョルだから
好きなんだよ 解ってる？ほんと」
不意に抱き寄せられてキス。
A「もう ずるいよ チャニョル」
ch「たまには Aから 聞きたいから」
A「何を？ 」
ch「いま 言ったこと」
A「知らないよ もう」
チャニョルが、私にだけ見せてくれる
今の顔が 1番好きなんだよ
言わなくても解るって、表情が憎らしい
どんな言葉も 私の想いには勝てないから
27 君への言葉 テミンの章1→←25 ジュンフィの恋人 の章2 完
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2016年12月7日 20時
