25 ジュンフィの恋人 の章2 完 ページ25
jun「今日はどうしてた？」
A「いつも通りだよ、安心して」
1日が、終わってこの部屋に帰ってくると
安心するから、Aを
ここに呼んでしまう。
Aが、僕のために入れた紅茶を口にする。
夢の中なのに、温かい。
Aは飾らない言葉だけしか、
無駄な言葉を発しない。
そういう君を好きなこと。
そういう君だから、
僕だけの君にしておきたかった。
一緒に連れていきたいのに
そんなことは叶うはずもなく
君の日常生活に
僕という存在は ほんの一部だから
ここにいる時だけは、君は僕のもの。
僕の見る夢の中の、
君は僕のラプンツェル。
A「ジュンフィ、今もまだ淋しい人なんだね」
jun「Aと会えなくなったあの日から」
ジュンフィの部屋とAの部屋を、
繋ぐのは鏡。ジュンフィを映す魔法の鏡。
淋しい表情をしないで、
私、会いたくなるから。
会いに行ってしまうから。
扉を開けたらそこは、あなたの部屋の中、
鏡に映る扉を開けたら、
あなたと私の時間が繋がる。
jun「いつまでもこうしていたいな、
あの日の僕達に戻って」
鏡の向こうに眠るジュンフィが、見えた。
黒い髪は変わらないんだね。
私ね、あなたの黒い瞳が大好きだった。
イタズラに笑う目元、
真面目すぎる性格と、
人になかなか上手く合わせれないと、
唇を噛むあなたも。
A「気にしすぎないのが1番なんだよ、
私があなたの国にいられたら、
いつでもあなたのために、
紅茶を入れれるのに。
でも、私、今は嬉しいの。
ジュンフィが笑える世界があって、
そこにあなたが行けてよかった」
あなたがあなたである限り、
私があなたを大切な事には、
変わりはないから。
私が私である限り、あなたを裏切る事はない、
例え、この世が終わる日でも。
私があなたを守るから。
約束は一つだけ
私の心はあなただけのもの
fin
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2016年12月7日 20時
