検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:17,648 hit

3 ジョシュアの章 3 ページ3

初めて、ジョシュアが、Aの頰に触れる。
伝う涙をその唇で拭い取る。静かな時間が過ぎる。


ギターは床に置かれ、
ジョシュアの手がAの肩を抱き寄せる。

ゆっくりとスローモーションのように、
2人の影が重なる。夢の中でも、
同じように月が出ていて、
横顔のジョシュアを照らしだす。

そのあまりにも完璧な美しさが、
これはやっぱり夢なんだなと、
優しい指先が、Aに触れている
事すら曖昧にさせた。
ジョシュアとの初めてのキスは、
頭から痺れるくらい、Aを夢中にさせた。

今までどんな女の子が、
この手の中にいたの?気が付けば、
朝が来て、泣いてる自分の声で目が覚めた。

毎夜訪れる眠るまでの時間が、
ただのおまけで、夢の中が現実世界に、
変わっていく。
僕は狂ってるのかな?
Aのいない現実世界が
つまらないと感じ始めてる。

Aに触れたから、夢から目が覚めたのか?
ジョシュアはその日1日、
Aの事だけを考えてた。

JH「ジス、ばんやりしすぎ」
JO「んっ、大丈夫だよ」

Aに触れたいと思うのは、
罪なのかもしれない。
もっと知りたいと思う人間の性なのか。
教会の階段を降りながら。
ジョシュアは、罪深い懺悔をする。
恋に落ちた事に気付いた朝。

3 ジョシュアの章3→←2 ジョシュアの章 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:如月ゆい | 作成日時:2016年12月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。