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15 ベッキョンの章 6 heavy 完 ページ15
ただ、目を閉じて眠りについて、
眠り姫みたいに、いつまでも眠っていたい。
世界に広がってる 胡蝶の夢症候群 。
私が見てるのが夢なのか、
あなたがいる世界が夢なのか、
ヒラヒラ舞う蝶は
現実と非現実の壁を超えて飛ぶ。
A「A？」
ある日、君は眠りに落ちたまま
夢の狭間から帰ってこない。
眠りにつくまで、書いてたAの手記。
ー ベッキョンに会ってから
ベッキョンの悲しそうな顔は見たくなかった。
いつだって、わたしの知ってるのは、
笑ってる君ばかりだったからー
ーほんとは、つらいことだって、
嫌なことだってたくさんあるはずなのに、
何故いつも君は笑顔でいられるの？
その小さい背中でいろんな物を受け止めて、
生きてたんだよねー
ーベッキョンの事 傷つけたのはわたし ー
ーベッキョン 私を助けてー
Aのノートは机の中に何十冊もあった。
Aはこんな事、思ってたんだ。
ツアーの合間に、
ベッキョンは息抜きにしては
ヘビーすぎるAのノート
のページをめくる。
あの日の悲しい瞳の意味が解った。
Aが目を覚ますのを、僕はずっと待つから。
奇跡が起きる日を。
A 夢に逃げないで。
俺と向き合おう。
fin
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作者名：如月ゆい
| 作成日時：2016年12月7日 20時
