If I can meet in a dream (ページ12)

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12 ベッキョンの章 3 heavy ページ12

シャワーの音が聞こえる。何をしようとしてるの？なんで、ここまでついてきたの？

多分、先にシャワーを浴びてるベッキョンが、
Aにあたえた考える時間。
帰るなら帰れ無言の言葉。

タオルで髪を拭きながら、
出てきたベッキョンの横をすりぬけ、
シャワールームに向かう。

通り過ぎる鍛えられた上半身に、
一瞬胸がドキッ高鳴る。

冷蔵庫からワインをだして
一人でまた飲んでるベッキョン。
BE「名前は？」
A「必要ない」
BE「名前くらい呼ばせて」
A「A」

BE「俺は、ベッキョン」
A「それ以上、言わないで」
BE「おいで、A」

ベッドにもたれるベッキョンが、
手でAを呼ぶ。
薄暗闇の中、白い手がヒラヒラと
舞って見える。
きっと、私はベッキョンの
手に魅せられたんだ。
白い蝶のように、闇で踊る。
沈黙は罪を呼ぶ。私は言葉を交わさない。
言葉を交わしたら人は何かを残してく。
私は人を好きになるのが怖い。

暖かいベッキョンの胸は、Aを安心させる。白いシーツに、2人が絡まる。
夜の闇が、2人の時間を隠してくれる。

声が抑えきれなくて、唇を噛むのを、
真上から見下ろして、微笑むベッキョン。

何故、こんな瞬間まで
この人は透明なままなの？
私の中の闇をこの人なら消せるのかな？
ふと、そう思ったら、ベッキョンに恋をしてた。