恋は複雑に絡まって ymin arin

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大貴side


チャイムがなるギリギリに、教室のドアがガラッと開いた


入ってきたのは俺の大好きな伊野ちゃん


…と山田


いいよなぁ、山田は家が隣だから登下校も一緒に出来て


俺はぎゃーぎゃー仲良さそうに喧嘩をしてる2人の間に割って入り込んだ


大[伊野ちゃんおはよ!!]


「あっ!!大ちゃん〜、聞いてよ〜こいつがさぁ〜…」


『はぁ!?お前が体力無いのも悪いだろ!!』


大[あ〜、それは山田が悪いよなぁ!?な!!伊野ちゃん]


「だよねぇ〜!!大ちゃん分かってるぅ〜♡」


伊野ちゃんの味方をするだけで、伊野ちゃんはぎゅう〜っと抱きついてきてくれる


すると伊野ちゃんのいい匂いがふわっ…と鼻を掠めた


あ、ちょっとやばい……


『お前らいつまでくっついてんだよっ!!早く席座んねぇとチャイム鳴るぞ!!』


「ふぇ…??本当だ!!やっべぇ!!」


伊野ちゃんは俺からバッと離れ、自分の席に小走りで向かった


ちらっと山田の方を見ると、山田も俺の方を見ていて、舌をべ〜っと出してきた


俺の理性がやばかったから伊野ちゃんが離れてくれたのは良かったんだけど、なんか複雑な感じ…


俺も山田にべ〜っと仕返しをした


すると、頭に鈍い衝撃が


大[いぃってぇっ!!]


先(早く座れっ!!チャイムなっただろ!!)


教室が笑いに包まれ、自分の顔が赤くなるのが分かった


静かに席に座り伊野ちゃんの方を見ると、口を抑えて笑っていた


その笑った顔に俺の胸がきゅんっ…となる


何でそんなに可愛いんだよ


俺のお姫様＿＿＿

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