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「俺の事は言わなくていいんだっての馬鹿野郎!!」
「ごめんっ!!でもA君は戻った方がいいよ!!」
「いいから緑谷乗れっ!!クラスの奴が目の前でボロボロになってんのに何で俺だけがのこのこと戻んなきゃいけねえんだよ!!そりゃ飯田達といたら施設に直ぐに戻ってたけど、お前見たら…戻れるわけないだろ」
俺は緑谷を背中に乗せてまた走った。
後ろからやり取りが聞こえるがそれも無視。
今はかまってる暇がない。
『敵の狙いの一つ判明!!生徒のかっちゃんとA君!!わかった！？二人共なるべく戦闘を避けて!!単独では動かないこと!!』
「いや…俺ここにいるし。」
_____
「ああ!!どこだよ勝己」
「ごめんねA君っ」
「大丈夫だから!!早く見つけよ」
ホントは大丈夫では無いけどさ。緑谷の姿見たら俺はまだまだって思うよね。
緑谷は本当に凄いと思う。こんなに傷ついてるのに勝己守ろうとして。
俺もこんな奴になりたい。
「たぶん動いてないならそう遠くにはいないハズだよ」
「そうだなっ…!!」
突然よこから黒い手のようなものが襲いかかってきた。
「あぶっ!!」
俺は反応が遅れて緑谷だけでもと庇おうとした時誰かによって助けられた。
「障子くん…！？」
いやいや、まじかよ。イケメンすぎねえか。
障子は俺と緑谷を背中に乗せて助け出してくれた。
「助かった…てか俺は大丈夫だから」
「ああ、緑谷は俺が運んでやる。…友を救けたい一心か 呆れた男だ…」
「で…あれは何?」
「敵に奇襲をかけられ俺が庇った…しかしそれが奴が必死で抑えていた個性のトリガーとなってしまった…」
まずは常闇をどうにかしろってか。
「俺から…っ離れろ!!死ぬぞ!!」
そこには個性にしはいされた常闇がいた。
「どうすんだこれっ」
「静かにしろ…動くモノや音に反応し無差別攻撃を繰り出すだけのモンスターと化している」
障子が踏んだ小枝の音でさえ反応して、俺達に攻撃をしかけてきた。
「なあ、緑谷と障子。俺いい事考えた。
勝己見つけて常闇に火をあびせよう。前に勝己が言ってた。相性が悪いって」
「おい、そうな簡単に言ってるが…」
「いやっ…A君良いよその案」
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作者名：ふじさん | 作成日時：2017年8月18日 21時
