episode45 ページ4
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「おはよ、勇太」
勇太「大丈夫だった？」
朝。外に出ると
もうすでに待ち構えていた勇太。
already ... と呟くと、
心配した。って軽くおでこを叩かれる。
勇太「ん、熱ないな。」
「快調」
はいはい。と流されて
私の前を歩いていく勇太。
置いていかれないように
その後を追う足。
踏み出した瞬間
ガチャリ、とドアの音。
「あ... 」
廉「、」
ながせ。
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私と目が合う。
いつも見たいにスルーするのかな。と
予感していたのに。
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フッ、と軽く微笑んで
" はよ " って、口パク。
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そんなの
そんなの
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「ばか、」
きゅん、って
するに決まってんじゃん。バカ。
螺旋階段を降りていく永瀬の背中を
じっと見つめて、手を伸ばすけど
私の手は決して彼に届かない。
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空いた、左手。
に。
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勇太「なにしてんの」
「わっ、！？」
勇太の、手。
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突然掴まれて、引っ張られて
強制的に歩き始める。
何時もよりも歩幅が広い。
何時もよりも
私を気遣ってくれない。
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....... 怒ってる、？
でもなんで、？
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「 ....... ゆうた っ ... 」
我に帰ったように
動きを止めた勇太。
勇太の瞳が揺れる。
ゆらゆら。
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勇太「いつから .......。」
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__________________________ " そんなに仲良くなった、？"
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勇太の声は、震えてた。
私の手を握る手も。
微かに。震えてた。
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「いつって ....... 」
勇太「ごめん、」
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揺れる、勇太の瞳が。
切なそうなのに、辛そうで
誰よりも痛そうな目が
じっと私を見ている。
勇太「アイツだけは認められない。」
「え、」
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私は知らない。
いや、私だけが知らなかった。
私が思い出すことのないよう
まるで、封印されたかのように
固く固められたその過去という名の真実。
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その全てを背負っていたのは
君だった。
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なのに、わたしは
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「 ........... 何それ。意味わかんない、」
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あや - 更新頑張って下さい! (2017年6月4日 13時) (
レス) id: e3b335fb29 (このIDを非表示/違反報告)
こあむ - なんかもうやばいです！(( 小説なのに自然と頭の中にその場面が入ってきて，もやもやしたりキュンキュンしたりやばいんです！((尊敬します！更新頑張ってください！！ (2016年12月24日 20時) (レス) id: f6fabc8993 (このIDを非表示/違反報告)
茉里(プロフ) - 1から読ませていただきました！とても読んでて楽しいです！更新待ってます！頑張ってください！ (2016年12月16日 18時) (レス) id: 7a7066c5a8 (このIDを非表示/違反報告)
廉Love - すっごく続きが気になります！！ゆっくりでいいので頑張って書いてくださいね (2016年11月27日 13時) (レス) id: 4ca49d1eac (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 小説とっても面白かったです！これからも頑張ってください！応援しています。更新頑張ってください (2016年11月9日 16時) (レス) id: f3a04ac36d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はう
作成日時：2016年10月26日 17時
