episode5 ページ5
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ヤバい。
ラッキーだった。
「肉やっす！！」
スーパーの袋片手に
スキップレベルの足踏み。
エコバックを忘れてしまったのは
ちょっと後悔だけど
肉が安かったから許そう。うん。
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激しい雨の中、
購入品をぬらさぬように
走り抜けると
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アパートの前の公園から
不気味な音。
ギコー、ギーコ、
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時折、ｷｨｲｲｰｰ、と耳を塞ぎたくなるような
いやーな音がする。
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.......ブランコ、？
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ぼやける視界の中、
じっと公園のブランコを見つめてみると
私の予想的中。
ブランコに、見慣れないヒトカゲ。
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ブランコは、少しだけ揺れているのに
人自体は比例して揺れていない。
どちらかというと
ブランコのみが動いている、ような。
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私は、お人好しである。
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「あーーーっ、たくもう！！」
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スーパーの袋を玄関に入れると
そのままダッシュで螺旋階段を駆け下りて
その公園に向かう。
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近くまで来てみると、
やっぱりそこにいた人はブランコにもたれ掛かるように
倒れていて。
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「うっわぁ、、雨に打たれてるよ、」
びしょびしょになった、その前髪を上げてみると
びっくりするぐらい綺麗な顔立ち。
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寝てしまっているのか、
気を失っているのか。
目を瞑っているけれど
長い睫毛に、雨雫が乗っている。
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筋が通った鼻筋も
少し青い唇も
全て、整っていて。
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勇太以上かもしれない
初めて、そんな事をおもった。
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さすがにこの間放置はやばい。
そう思い、声をかけるものの
やはり反応なし。
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仕方なく
その身体に手を当ててみると
かなり熱くて驚く。
「これはやば、い」
いちかばちか。
その男の子の身体を支えてみると
思ったよりも軽すぎて、逆にビビる。
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...これならなんとか。
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肩を組むようにして
彼を立ち上がらせると
そのままゆっくりと歩き出す。
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その瞬間、彼の目が
うっすら開いて
青い唇から
なんだか聞こえた気がしたけど
彼を歩かせるのに
必死だった私には
何も聞こえず、何も見えていなかった。
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_____________.... さわんな、"
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ヤリチンのゴロリ(プロフ) - 作者さんの作品は全部面白くて、、感情移入しちゃってます（ (2017年1月10日 17時) (
レス) id: 1504061187 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - とても面白くて続き読むのが楽しくて仕方がないです。なぜ？どうして？と次々と疑問が出て来て読むのをやめさせてくれません！(笑)更新、頑張って下さい！ (2016年10月30日 1時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - いろんな人物が交わってて、こういう設定のお話大好物です！！続きが気になります！廉くんの新作も楽しみにしてます☆更新頑張ってください！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 66e54ac751 (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 最高に面白いです！！！続きも全力で楽しみにしてます(*^^*)！！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 179cb3b106 (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - とても面白いですよ！この話大好きです！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 92c3e03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はう
作成日時：2016年10月14日 20時
