episode38 ページ37
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背中に乗っていて
歩く度に揺れるというのに
背中にいるコイツは、まだ目覚めない。
背中から感じる、熱すぎる体温で
焦っても走ることすら出来ない。
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俺は結局
なんも出来へんのや。
いくつ年をとっても。
老いても。
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しばらく歩くと
アパートが目に入って。
なかなか起きないコイツを起こさないように
ポケットからそっと、鍵を抜き取る。
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「入るで。」
A「 ....ん、ぅ、」
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靴を脱ぎ捨てて、荷物を放り投げて
知らない部屋の中をウロウロ。
幸いにも俺の部屋と造りが同じだったらしく
寝室へとたどり着くことが出来た。
そっとベットに身体を寝かせると
ふわり、と広がった髪から
優しいシャンプーの香り。
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その寝顔は
すごく、綺麗で。
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「 .... なぁ、お前、幸村ちゃうん？」
A「 ....んっ、」
その頬に指を滑らせてみても
何も答えてはくれない
"幸村" ではなく、相崎。
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うそ。
俺は、真実なんて知りたない。
むしろ、コイツを幸村だと
思いたくないのは俺や。
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もし、こいつが幸村やったなら ...？
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「 .... お前は、相崎や。幸村やない。」
名字が違うから。
そうや。その根拠があるやん。
いくら、顔が
あの時とそっくりだとしても ...。
コイツは幸村の、ドッペルゲンガーかも知れんし。
もしくは、俺のみ間違えかも知れん。
苦しそうに息をして眠る相崎。
でもな？
もう、何が真実かなんて
心のどこかでは気づいてたんや。ほんまは。
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「 ..... 着替えさせなあかんな。」
当たりをキョロキョロと見渡してみると
それらしきクローゼット。
こんだけの熱ってこんは
......... ぜんぶ？
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「やめとけ俺。後で何言われるかわからん...おん、」
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とりあえず。
下着以外を着替えさせることにした。
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ヤリチンのゴロリ(プロフ) - 作者さんの作品は全部面白くて、、感情移入しちゃってます（ (2017年1月10日 17時) (
レス) id: 1504061187 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - とても面白くて続き読むのが楽しくて仕方がないです。なぜ？どうして？と次々と疑問が出て来て読むのをやめさせてくれません！(笑)更新、頑張って下さい！ (2016年10月30日 1時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - いろんな人物が交わってて、こういう設定のお話大好物です！！続きが気になります！廉くんの新作も楽しみにしてます☆更新頑張ってください！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 66e54ac751 (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 最高に面白いです！！！続きも全力で楽しみにしてます(*^^*)！！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 179cb3b106 (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - とても面白いですよ！この話大好きです！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 92c3e03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はう
作成日時：2016年10月14日 20時
