※ Restrict '17 (( Ren × Yuta.J ))

episode34 ページ34

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「 ..... せ、...っ、ながせ、？」




きつく抱きしめられて

少しだけ顔をあげると
苦しそうに顔を歪めた永瀬がいた。



痛いのは、こっちだよ、ねぇ。

私の心の方がずっといたい。




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気がついてたんだ。

永瀬に、忘れられないくらい
ずっと好きな人がいるんだな。ってことは。

そして、その人と私が似てて
だからきっとあの日から

永瀬は私に心を開いてくれたんだな。って。




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でも、それを自覚するのが嫌だったの。

自分が代わりだってことに
気が付きたくなかった。





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だって、わたし


永瀬が好きだから。







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「ながせ、....退いて、」




とん、っと小さくその胸元を
手のひらで押すと
割と簡単に離れたその身体。
　





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「 .... ..... どうしたの、？永瀬、」

廉「 ... っ、」







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ねぇ永瀬。

わたし、笑えてる？






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「 ........ 幸村、さん？」

廉「は、？」







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ねぇ。なんでこんなに痛いの。

勇太、だれか教えてよ。ねぇ。






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「わたし、そんなに ..... 似てる、？」

廉「何言っとるん ..... 」

「幸村さん、ってだれ？」



　
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永瀬の顔が固まって
目が逸らされて。


..... それが、こたえ？








永瀬はきっと、私を見てるんじゃなくて

幸村に似ている私を見てたんでしょ、？








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「 .... っ、ごめん ..... わたし、廉「.....、ちゃう、」









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こんなにも辛いのは
こんなにも傷ついているのは


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私が、君を好きだから。









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違うなら、違うと言えばいいのに

それを言わないのはきっと
そうだから。

私が、代わりだったから。





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なのに。


なんで。








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永瀬、そんな顔するの？







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