episode19 ページ19
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「でも、勇太知らないでしょ?私の過去なんて。」
勇太「知らね。」
てか.
勇太が、そう続ける。
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さっきとは打って変わって
真剣さを含めたその眼差しと
無表情に近いけど
何処か、警告を滲ませた表情。
勇太「知らなくて良いことだって、俺はあると思うよ。」
「知らなくて、いいこと ...?」
意味ありげな言葉とその勇太の表情に
思わず身構える。。。けど。
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勇太「例えば、記憶なくす前のAは
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_________ 人前で堂々と鼻ほじる奴だったとか」
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.....................。
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「はぁ!?んなことしてないもん!!」
勇太「それは分かんねぇよ?」
ケラケラと笑う勇太。
ばしっと軽く肩を叩くと
その手を掴み直されて。
「勇太のいじわる。ばーかくーそまーぬけ!!」
勇太「ハイハイ。馬鹿はどっちだかな。」
「うっさ!」
うう、でも確かに
そんな過去だったら知りたくない、かも ...?
んん、でも自分がどんな人生送ってきてたのか
知りたい気もするけどなぁ、、
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勇太「まぁ良いじゃん。気にすんなって。」
「 ... んー、」
ぐしゃぐしゃっと
前髪が崩れそうなくらい
頭を撫でられて。
まぁ、いいか。なんて
思った自分がいた。
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私はやっぱり、頭が良くないみたい。
なんで違和感すら感じなかったのだろうか。
私の過去を知らない。と言い張る勇太が
私が目覚めてから
こんなにも一緒にいてくれている、という違和感を。
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ほぼ、他人だったに違いない筈なのに
なんで勇太が、ここまで尽くしてくれるのか。
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勇太「気にしなくていい、過去なんか。」
「ん?」
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勇太「あ、急がねーと遅刻だな。笑」
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はは、と笑った勇太。
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何も知らないはずが
無かった。
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ヤリチンのゴロリ(プロフ) - 作者さんの作品は全部面白くて、、感情移入しちゃってます( (2017年1月10日 17時) (レス) id: 1504061187 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - とても面白くて続き読むのが楽しくて仕方がないです。なぜ?どうして?と次々と疑問が出て来て読むのをやめさせてくれません!(笑)更新、頑張って下さい! (2016年10月30日 1時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - いろんな人物が交わってて、こういう設定のお話大好物です!!続きが気になります!廉くんの新作も楽しみにしてます☆更新頑張ってください! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 66e54ac751 (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 最高に面白いです!!!続きも全力で楽しみにしてます(*^^*)!!! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 179cb3b106 (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - とても面白いですよ!この話大好きです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2016年10月23日 22時) (レス) id: 92c3e03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はう
作成日時:2016年10月14日 20時