episode13 ページ13
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委員会中。
また隣の席で、しかも
密着度が高いから
何度か肩同士が当たりそうになる。
その度に嫌そうな顔をされて
あからさまに避けられるこっちの身にもなれ。
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「はぁ、」
ボケっとしていて、気がつけば
目の前にいかにも私にイラついてる永瀬の目。
なに。と小さく呟く。
廉「仕事すんの遅すぎやで。こんなんじゃ一生終わらんわ。」
「...」
居残りで、資料まとめをやさられていた私たち。
危ない危ない、眠るところだった。
「ハイハイすみませんね」
廉「 ... 」
黙々と作業を再開した永瀬。
そういえば。と
さっき勇太に送ったLINEに既読がついているか確認する。
既読は付いていて、りょうかい!のスタンプ。
委員会で遅くなるから、と先に帰ってて貰った。
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______________ 、
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一瞬。
窓を向いた瞬間に、外が明るくなった。
「きゃ .....っ!!!」
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雷。
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きょう、雨だったっけ、?
雷はどうも昔から駄目で。
見てるだけで、身体がゾワゾワして
吐き気に襲 われる。
自分でも分かるくらいに
荒くなっていく息。
視界がぐらつき
前がよく見えない。
「 .....っひ、」
勇太、勇太...!!
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音が鳴る度、手の震えが酷くなる。
なんで私の身体はこんなにも
雷を嫌っているのか。
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カタカタと震える指。
まともにホチキスを持てなくて、ただ震える。
「 .... ゆ、た ...っ、」
廉「おい、....さっきからブツブツうっさい..... は、!?ちょ、」
こわい。怖いの。
震えが止まらないの。
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こんな時はいつも
大丈夫だよ。って笑って手を握ってくれる勇太がいる。
だけど、いまは
いない。
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「 ...... っひ、...ぅ、」
勇太、勇太 ....
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たすけて
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太ももの裏が、ずきりと傷んだ。
気がした。
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ヤリチンのゴロリ(プロフ) - 作者さんの作品は全部面白くて、、感情移入しちゃってます( (2017年1月10日 17時) (レス) id: 1504061187 (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - とても面白くて続き読むのが楽しくて仕方がないです。なぜ?どうして?と次々と疑問が出て来て読むのをやめさせてくれません!(笑)更新、頑張って下さい! (2016年10月30日 1時) (レス) id: cab08090a2 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - いろんな人物が交わってて、こういう設定のお話大好物です!!続きが気になります!廉くんの新作も楽しみにしてます☆更新頑張ってください! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 66e54ac751 (このIDを非表示/違反報告)
桃佳(プロフ) - 最高に面白いです!!!続きも全力で楽しみにしてます(*^^*)!!! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 179cb3b106 (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - とても面白いですよ!この話大好きです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2016年10月23日 22時) (レス) id: 92c3e03367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はう
作成日時:2016年10月14日 20時