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淡い紫陽花色のバレッタは颯太が突然誕生日でもなんでもない日にプレゼントしてくれた。
Aに似合いそうで、って。
可愛くて休みの日とか颯太とデートの日は必ずつけていた。
だけど昨日は付けなかったんだ。
ごめんね、やっぱりこのまま颯太ともう付き合えないや。
捨てることもできない。
このバレッタをつけた私に微笑んで頭を撫でてくれた颯太が好きだった。
やっぱり似合う、可愛いって。
外を見たら雨が降っている。
雨の日は神秘的でどこか好き。
傘をさして家を出る。
『あ、』
またあった尚大くん。
今日は湧くんと真鈴がデートだから彼にとっては辛い日。
織山「こんにちは」
『雨降ってるよ』
織山「Aさんこそ。オレ、雨の日ってなんか好きで」
『私も。いいよねなんか』
織山「心洗い流される感じがして」
『うん、』
特に行くあてもなく2人で歩いて着いたのは公園。
この間も会ったあの公園だ。
織山「Aさん、オレなんかわかるんですよね」
織山「近いうちに真鈴ちゃんが誰かのものになる感覚」
やっぱり、感じていたんだ。
『そうだね』
織山「なんか知っているんですよね？」
言葉がうまく出てくれない。
黙った私に何も言わない尚大くん。
織山「Aさんは最近辛そうですね。真鈴ちゃんは楽しそうだけど」
どうしてわかるんだろう。
織山「勘ですよ、笑」
尚大くんといると落ち着く。
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たぬら - 更新楽しみにしてます！！！ (2021年1月8日 13時) (
レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 切なくて泣いちゃいました。。。。更新楽しみにしてます！ (2020年12月31日 5時) (レス) id: 1584070ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず - とてもお話面白いです！更新楽しみにしています！！ (2020年12月28日 12時) (レス) id: 9ade0148b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんりん | 作成日時：2020年12月2日 15時
