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第4話_その四 ページ39









「………………という事がありまして」

「フラれたのかよ!」

「みっともねー!」

「お前らにだけは言われたくねえよ、っていうかまずフラれてねえ!告ってもねえ!」


そんなこと言っちゃってー、とニヤニヤ笑う竜二と悟。篤はうんざりしたように膝を抱えた。


「なんだ、"フラレタ"って」

「篤のやつ、ナッちゃんの事好きなの。」

「そうなのか!」

「違ぇって!」


まあまあそんな怒らず、と三平までおちょくってくる。まともに話通じるやついねえのかよ、とまだまともな部類に入るであろう道史の横に座った。


「何、Aの事好きなの?」

「違え」

「でも残念だったな、Aってヤンキーとか苦手なタイプだからさ。お疲れ」

「お前もかよ!」


敵はここにもいた。
篤はどうすることもできず、今度は頭を抱えた。


「てかさ、花火大会どーなったの」

「あ?……あー、なんか花火嫌いらしい」


ブチ切れて走っていったのを思い出す。どれだけ考えてもなんで怒ったのかは分かっていない。
一方、地雷だったのかなぁ、と首を傾げる篤の横で、道史が真っ青な顔をしていた。


「お前、Aに花火の話したのかよ!」

「なんか悪かった?」

「そりゃ怒るわ………………」

「「「え?」」」

「地雷!Aの!」

「え、花火もなの?確か前はお父さんの話したら怒るって……」


和彦が眉を下げる。


「アイツ何あったんだよ、花火嫌いとか何とか意味わかんねえこと言ってさ、」

「言ったらキレられる」


"この言い方、絶対何かある。"
そう確信した一同は必死で聞き出そうとするも、「俺がぶっ殺される」の一点張りだ。
そこで篤が最後の切り札を召喚した。


「なァ、俺さ、棗の秘密知ってんだけど。
本人曰く、お前も知らないことなんだとよ」

「俺が知らないこと?」


篤が持ち出した切り札は、Aが猫好きだということだ。
へし折るぞと言った時のAの眼力……きっとバラしたら命はないだろう。
だが、そちらも秘密があるというならシェアするべきだ。言うならば"平和同盟"というやつだろう。


「………………分かった。」

「「「しゃー!」」」

「で、何なんだよアイツの秘密って。言うのはそっちからだ」

「マジかよ」


聞くだけ聞いておいて黙っててやろうかと企んだ篤だったが、これは無理そうだごめん。と心の中でAに土下座した。









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- ナッちゃんってあだ名読者が読みやすいようにこのあだ名も変換できたほうがいいと思います (2020年10月3日 3時) (レス) id: 9a687a3599 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 真夏の少年待ってました!めっちゃキャラいいですね!!那須くんとの絡みが少ないものが多かったので嬉しいです! (2020年8月7日 2時) (レス) id: 8da083b7de (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!真夏の少年書いてくれて嬉しいです!!私も落ちはひだか君がいいです!! (2020年8月1日 19時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - はじめまして!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 3c6e877405 (このIDを非表示/違反報告)
- 今日から始まりましたねオチは私的に飛貴くんがいいです (2020年8月1日 0時) (レス) id: 1c8b5a85be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2020年7月29日 19時

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