第4話_その二 ページ37
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学校に来ても、ちらほらと聞こえてくる花火大会の話題。
Aは聞きたくなくて、ヘッドホンを付けて最大音量で音楽を流す。
そんなAを見掛け倒しトリオ(悟は無期停学で居ないが)が見ていた。
「ナッちゃんてさ、モテる顔してるよな」
「だからナンパしたんだろ。思いっきりメンチ切られてたけど」
「掘り返すんじゃねエよ」
俺は乗り気じゃなかったし、と素っ気ない篤。
そんな事言いながらも睨まれた時はちゃんとビビっていた。
「でも性格がなァ。
クールなのはカッケえけど冷たすぎね?」
「別にいいだろ」
「え、何、ナッちゃん好きなん?!」
うんざりしたような篤の態度に、竜二は目をキラキラさせて食いついた。
「ンな事ねえよ」
「そっかあ意外だなぁ…………でもなんかお前ら似てね?クールな所とかさ。頑張れよ!」
「聞けよ話」
「お、こっち見た!」
「竜二が変なこと言うから!」
不審そうにこっちを見て首を傾げると、またスマホに視線を戻すA。
その横顔を見ながら竜二のテンションは最高潮に。
「篤、今度の花火大会一緒に行こうって誘ってみろよ」
「嫌だよ、てかなんで俺」
「好きなんだろ?じゃあ花火大会誘って告るしかねーだろ」
「だから好きじゃねえって」
「まぁさ、新しい一面知れるかもしんねえぞ?」
(新しい一面………………)
それなら少し前に知ったばかりだが。
あいつああ見えて猫好きだぞ、と言おうとしたが、折れるものは片っ端からへし折るぞと脅された手前、そんなことは言えなかった。
「花火大会ねぇ…………」
「そだ!俺とお前と悟とで行こーぜ!花火大会。
そこにナッちゃんも誘うってのはどうよ」
「そこまで言うなら…………」
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第4話_その三→←第4話_「花火なんかクソくらえ」。少女の感情が消えた夜。
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ん - ナッちゃんってあだ名読者が読みやすいようにこのあだ名も変換できたほうがいいと思います (2020年10月3日 3時) (レス) id: 9a687a3599 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 真夏の少年待ってました!めっちゃキャラいいですね!!那須くんとの絡みが少ないものが多かったので嬉しいです! (2020年8月7日 2時) (レス) id: 8da083b7de (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!真夏の少年書いてくれて嬉しいです!!私も落ちはひだか君がいいです!! (2020年8月1日 19時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - はじめまして!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 3c6e877405 (このIDを非表示/違反報告)
姫 - 今日から始まりましたねオチは私的に飛貴くんがいいです (2020年8月1日 0時) (レス) id: 1c8b5a85be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2020年7月29日 19時