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第2話_その六 ページ20









「……………………誰」


Aが訝しむような視線をその男に向けると、男はにこやかに立ち上がった。


「篤の友達か?」

「えと、クラスメイト……」

「そうかそうか」


そして何故か手を差し出している。
は?と首を傾げるAに悟が「握手ですよ姐さん」と耳打ちをした。


「俺は三平三平。よろしくな」

「ミヒラさん」


三平と名乗るその男はおずおずと差し出されたAの手をしっかりと握った。


「なぁ棗、タイムスリップって信じる?」

「……タイムスリップ?そんなの所詮はオカルト話でしょ。バカとつるんでるうちに君までおかしくなったの」

「いや」


篤の意味深な言葉にまた首を傾げた。

問題はそこじゃなく、名前は知ったものの三平が何者なのかは全然分からない。
安心して眠りについた子猫をそっとソファーに降ろしてから三平に向き直った。


「ミヒラさんって何してる人なんですか」

「「「!」」」


その途端に見掛け倒しトリオが大慌てで三平の口を塞いだ。


「サッ、悟の知り合いでよ、役者やってんの」

「そ!そーなんすよ!」

「……………………慌てすぎだろ」

「…………あ、そう。ていうか瀬名くん停学じゃなかったの?」

「ここ家みたいなモンなんで!」

「あ、そう」


興味ありませんオーラ全開で鞄からヘッドホンを取り出してきたA。
それ以上詮索しないんだ、と3人は同時に顔を見合わせる。

すると、奥に続く扉が不意に開かれた。


(…………そこにも部屋あんの?!?!)

「あれ、棗さん?」


ひょっこり顔を出したのは、見覚えのあるクラスメイトだ。


「山田兄弟」









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- ナッちゃんってあだ名読者が読みやすいようにこのあだ名も変換できたほうがいいと思います (2020年10月3日 3時) (レス) id: 9a687a3599 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 真夏の少年待ってました!めっちゃキャラいいですね!!那須くんとの絡みが少ないものが多かったので嬉しいです! (2020年8月7日 2時) (レス) id: 8da083b7de (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!真夏の少年書いてくれて嬉しいです!!私も落ちはひだか君がいいです!! (2020年8月1日 19時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ayu(プロフ) - はじめまして!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 3c6e877405 (このIDを非表示/違反報告)
- 今日から始まりましたねオチは私的に飛貴くんがいいです (2020年8月1日 0時) (レス) id: 1c8b5a85be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいふくリンゴ☆ | 作成日時:2020年7月29日 19時

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