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-(no.side)
実はAに泊まるように言ったのも、今日こそ寝かしつけるためだったりするのだ。そういう粋な手回しを何も言わずにするから、難破は「お前こそ肝心なこと言わねえじゃねーか」とはさすがに言えず。余計なことを言わないように、コップの麦茶に口をつけた。
「俺さ、姉崎があんな爆笑してるとこ初めて見たわ」
「そうでもないだろ」
「さりげなくマウントかよ。あ？伍代画伯」
「蒸し返すんじゃねえよバカ」
「なんだよ、満更でもねえ顔してたろ」
「してねーわ！」
今朝までの思い詰めていた様子はどこへやら。ニヤニヤと笑っていじってくる難破の態度に、伍代は痺れを切らして声を荒げる。そうしたら声を潜めた難破が「姉崎起きちまうぞ！」なんて言うから。不服そうに眉根を寄せた伍代が大人しく座り直すと、少し真剣な面持ちをした難破が口を開く。
「…………で、ずっと思ってたんだけどさ」
「おう」
「姉崎とは結婚すんのか？」
「？！？！」
唐突なその一言に、思わず麦茶を吹き出しそうになって。
ゲホゴホと噎せ込んだ伍代は、ぎょっとして難破を見上げた。
「あ゛？！何だよ、藪から棒に」
「いや、お前らの進路聞いた時から気になってたんだよ。あいつが進学するっつうなら海外連れてく訳にもいかねえだろ」
まぁ唐突ではあるけど、難破の言うことは確かに的を射ているとも思う。今は同じ学校に通う者同士、いつも一緒にいられるけれど。卒業した後は真逆の道に進むことを望んでいるし、今まで通りとはいかないのも事実であった。
「そりゃ、最終的にはそうなるのが理想だけど……Aにもやりたいことがあんだ。それを邪魔してまで一緒になろうとは思わねえよ」
ゆくゆくは結婚したい…というのはもちろんだけど、彼女がやりたいことをやって、大学を出てからでも遅くはないだろうと伍代は思った。
そうなれば、大丸も言っていたように、遠距離になってしまうのは避けられない。果たしてそれに耐え切れるかどうか……。思ったより深刻かもしれない、と。伍代は苦い顔をして麦茶をあおった。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
