#青春は終わらない ページ34
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──────────……
難破くんが学校復帰してから、色々バタバタしてたけど。数ヶ月もすれば今までと何も変わらない日常が訪れた。
……それでもただひとつ、変わったことがあるとするなら、難破くんが嘘をつかなくてもよくなったということ。毎朝コソコソ隠れて着替える必要もない、何も隠さず白百合に通えるようになったことは、彼の学校生活において大きな変化だった。
そしてその影響はわたしたちにも少なからず及んでいて。
気づけばわたしも3年生。しかも直樹くんのおかげで、事実上市松のナンバーツーでもあるから、1年の頃みたく毎日毎日不良に怯える必要はもうなくなった。
更に難破くんが堂々とするようになってから、入学してから彼の周りで立て続けに巻き起こっていた揉め事の嵐もぴたりと止んで。不良高校とは思えないほど平和な日々の中、わたしはJK最後の秋を謳歌している。
「…………」
ちなみに今、わたしはこの学生生活で何度もお世話になった例の中華料理屋さんにいる。
今日も部活に励む難破くん以外の3人で下らない会話をしていたんだけど、ふと箸を持つ手を止めてボーッと一点を見つめはじめた大丸くんに、直樹くんが不思議そうに尋ねた。
「おい、どうした？」
「……いやさ、難破が停学明けて登校してきた時、あれ最高だったなあって」
(あー………わかる)
しんみりとしながら言う大丸くんの言葉に、心の中で深く共感しながらウンウンと頷いた。
あんな事があっても難破くんを信じ続けてくれた白百合のみんなに囲まれて、歓迎されながら校舎へ入っていく難破くんの後ろ姿を、わたしはきっと後生忘れないと思う。それくらい、あの朝の出来事は鮮烈に記憶に焼き付いていて。晴れ渡る空も、難破くんやみんなの笑顔も、全部がキラキラして見えた。
「難破もみんなもすっげえいい顔しててよ、やっぱ青春ってすげえわ」
「眩しかったですねえ」
「まあな。停学で済んでよかったよ」
「だな。俺らがやった事がどれだけ効果あったか分かんねえけど」
わたしたち3人が白百合の先生に直談判しに行ったことは、難破くんには話してない。わざわざ言うのは野暮だし、難破くんは優しいから、きっと話したら「俺のために申し訳ない」って後ろめたくさせてしまいそうだったから。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
