#さよなら青春 ページ2
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ふわぁ、とあくびをひとつ。
あれから暗くなるまでみんなではしゃいで、今はマリカーしてる直樹くんと大丸くんの横で、眠そうな松と戯れている。
わたしゲームって得意じゃないんだよね。陰キャはアニオタとかゲーム上手いとか偏見持たれがちだけどさ。まぁ漫画とかアニメは普通に好きだけどオタクってほどじゃないし、ゲームのセンスもないし。わたしはただただ根が暗いだけの真の陰キャなので。救いようがないのですよ。
「はァ？バイト？」
前方車両に華麗に赤甲羅をヒットさせた大丸くんの、驚くような声。わたしもビックリして、目をぱちぱちさせていた。
「朝、夕は新聞配達、夜はカラオケ。よくやるぜ」
夕方頃にバイトに行くと出て行った難破くんは、新聞を配達したその足で次はカラオケのバイトへと向かったらしい。聞くところによると、朝も早くから新聞配達をしてるみたい。
まぁ、夏休みで荒稼ぎしたくなる気持ちも分からんでないけど、今までは普通に休みを満喫していたし、どうしたんだろう。
「急にどうしたんでしょ……？」
「さあな」
居候している身でぐうたらしている訳にはいかないって、彼なりに負い目を感じているのか、それとも他に理由があるのか。
うーん、と考えてみても一向にそれらしい答えは浮かばなくて。首を傾げるわたしの前で、鏡合わせのように松も首を傾けた。あ、かわいい。
「っしゃーーー！！！5連勝ーーーー！！！！！」
「ぬぁああああああ！！！！！」
圧倒的なセンスでゲームを制した直樹くんの咆哮と、大丸くんの雄叫びが響く。これには寝かけていた松も飛び起きて、わたしもその場で10cmほど飛び上がった。
こんな時間に元気だなぁ、さすがは男の子。……なんて思ってたら何度やっても勝てなくて悔しそうな大丸くんが、コントローラーを突き出してきた。
「クソッ……！こうなったら最終兵器だ！姉御、俺の仇をとってくれ！」
「ドリフトしまくってコース逆走していいなら」
「それはなんか見てみてえからやってくれよ」
「任せてください」
「お、どっからでもかかってこいや」
あ、結果は普通に惨敗でした。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
