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その後、「相変わらず呑気なお花畑思考と一緒にいたら私にまでバカが伝染(うつ)るわ」と嫌味を残して去っていった真依を追うこともできず、おしるこだけ買って皆の元へ戻ってきた。


「随分と遅かったけど、俺らのは?」

「あ、忘れとった」

「お前な」

「ツナツナ」


忘れとったじゃねえよッと真希に小突かれ、棘に撫でてもらう一連のくだりを披露し、Aはロビーの一角に置かれた椅子に腰掛けた。ロビーにはAたち2年生の他に、1年生と京都校の面々が揃っている。

怪我人は出てしまったものの、最終的に誰も死ななかったのは良かった!……と思っていたのだが。
どうやら、花御とは別の特級呪霊が現れて、高専の職員数名が殺されてしまったらしい。棘からその話を聞いたAが、見事におしるこを吹き出したのは言うまでもない。


「っつーわけでさ、色々あったし人も死んでるけど。どうする、続ける?交流会」


学生が皆無事だったとはいえ、死者が出ているのも確か。無理に続ける道理はない。皆の判断に任せるよ、とでも言いたげに五条が尋ねてくる。

虎杖は「どうするって言われてもなあ……」と唸っているが、A的に答えはもう決まっていた。誰よりも平和的解決を望み、無駄な争いごとなど大嫌いなAの出した結論は、言わずもがな NO だ。


「…………ひ、人死んでるんやしこれ以上続けるのも危険やからやめといた方がいいと思」

「当然、続けるに決まっているだろう」

「ゑっ」


おずおずと挙手をして発した一言を遮る野太い声に、Aはぴくりと肩を揺らす。その声の主である東堂は、「その心は?」と問うてくる五条の質問に、どっかりとソファーに腰掛けて答えた。









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作者名:まめこ。 | 作成日時:2021年2月26日 12時

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