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大理石の豪華なテーブルに、これまた豪華な食事が並ぶ。
真ん中に置かれた小さな鍋の中ではグツグツとチーズが煮えている。それに野菜を浸して食べると、この上ない幸せが広がった。
俗に言うチーズフォンデュとかいうやつだ。昔、家族とやった事あるけど、まー虚しかった。こういうのは友達同士はしゃいでナンボよ。
「美味え！さすが料理研究家だわ」
難破くんが声を弾ませる。わたしもこればかりは目のキラキラを抑えられなくて、憧れの人の料理を前に興奮が止まらなかった。人前でこんな感情が昂ることって滅多にないから自分でもビビったけど。
わたし現在進行形で伍代里美の手料理食べてます！って世界に叫びたいよね。
「直樹はどう？美味し？」
「…………まあまあかな」
「まあまあって何よ」
むっとしたように頬を膨らます里美さん。伍代くんは彼女に見向きもしないけど、さっきに比べてかなり態度が柔らかくなった。
普段は強くて群れない、クールな一匹狼って感じなのに。こうして子供らしいところ見てると、やっぱり里美さんにとってはいつまでも可愛い息子なんだろうなって思った。
ほっこりしながら他の料理にも手をつけると、どれもびっくりするくらい美味しくて。わたしは思わず身を乗り出して、隣に座る里美さんの方を向いた。
「あのっ、すっごく美味しいです」
「ふふ、喜んでくれたみたいで私も嬉しいわ」
「わたし番組見てて、その……いつもお世話に、」
「あらそうだったの？！やだ私ったら勘違いして……本当、さっきは酷いこと言ってごめんなさいね」
「謝らないでください……！アポもなく乗り込んだこっちにも非はありますから」
それに、伍代くんが怪我した件について関わってないと言えば嘘になる。里美さんが優しい顔を哀しげに歪めるので、慌てて弁解すると、彼女はわたしに「優しいのね」と微笑んだ。優しいのは貴女の方だって、そんな格好つけた台詞を言う勇気はなくて、「ありがとうございます」とはにかんだ。
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「……オイ、俺らと話す時は始めに絶対『あっ』とか『えっ』とか付くし吃るのに何なんだ」
「テンション上がってんだろ」
「おー。……つかお前なんでそんな機嫌悪ぃんだよ」
「…………うるせえ」
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みお(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました！ (11月3日 2時) (
レス) @page39 id: 53a16e4f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月1日 15時
