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遅くなったけど、難破くんからかかってきた電話の内容は、これから伍代くんの家に行って様子を見に行こうってお誘いだった。わたしも彼が心配だったから二つ返事で快諾し、通り道のコンビニで合流して伍代くん家に向かうことになった。
(た、タワマン…………！)
以前に伍代くんを家まで送ったことがあるとかで、難破くんは彼のおうちを知っているらしく。案内されて家まで来たのはいいものの。
目の前に聳えるでっかいタワーマンションに、わたしは卒倒した。
お高い服屋さんに通っている、毎食コンビニ弁当、母親は有名料理研究家……なかなかのお金持ちだとは思ってたけど、まさかここまでとは。こんなことならもっといい服おろしてくればよかった。
「オイ姉崎、何ボーッとしてんだ。早く来いよ」
「うす……」
場違い。控えめに言って場違い。伍代くんの容態は気になるけど、たった今、そんな心配を帰りたい気持ちが大きく上回った。
あの、メールなりで安否を教えてくださればわたしはそれで結構なので……なんて言い訳は通じない。ぐいぐいと腕を引かれて、呑気にインターホンを鳴らすのを見届けた。あーあ、逃げらんない。
……で。
「お〜、伍代は家もシュッとしてんだなぁ。な、松」
伍代くんはいきなりの訪問に驚いたような顔をしたけど通してくれて、それはもう立派なソファーに座らされた。いや、ウン百万円とかするんじゃないのこれ。簡単に犬乗せて大丈夫なやつ？
緊張しすぎて頭の中は真っ白だ。とりあえず、引っ付いてくるかわいい松の温もりに縋りながら正気を保った。
「……なんでウチ知ってんだ」
「あ？この間お前、ここまでタクシーで送ったろ」
「急に押しかけて申し訳ない……」
「謝んな、どうせこのバカに流されただけだろ。あと目ぇキラキラしてんぞ」
「あっ」
「バカとは何だバカとは！てかお前、姉崎に甘くね？」
緊張しているとはいえ、部屋の隅々まで綺麗なおうちに興味津々なのも否定できないわけで。隠し通してたつもりだったけど伍代くんにあっさり見抜かれて、慌てて両目を覆った。これじゃ卑しい子みたいになっちゃう。
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みお(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました！ (11月3日 2時) (
レス) @page39 id: 53a16e4f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月1日 15時
