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不良ふたり(丸腰)とヤクザふたり(鉄パイプ装備)じゃ後者が強いに決まってて。そこからはもう見てるこっちが目を逸らしたくなるくらいの蹂躙だった。
「やめろ！そんなん使うのは汚ねえだろ！！……うっ！」
「やだ……島崎くん…！」
「お前も大人しくしてろ」
「姉崎！」
止めようと叫んだ島崎くんが、わたしたちを囲んでいた不良のひとりに蹴り入れられてグロッキー。バタバタ暴れたわたしも思いっきり顔を殴り飛ばされた。おかしいな、じだんだが効いてない。さてはこの人たちひこうタイプか。
「いくぞコノヤロウ！」
ボコボコにされて動けない伍代くんに、ヤクザが鉄パイプを振り上げる。あんなのに殴られたら死んじゃう。でも動ける味方はここには誰もいなくて、やられた、と誰もが悟る。
「おらァ！」
「？！？！」
その時、この場の誰のものでもない声が響いて、ベコッと鉄の何かがへこむ音がした。ハッとして音の正体を辿ると、ヤクザの皆さんが乗ってきた車の上に、誰かが立っていた。
そこで白い特攻服を揺らしていたのは他でもない、難破くんだ。
難破くん……なんだけど。
「特服……？」
ヤクザのふたりが眉を顰める。そこにいたのは確かに難破くんだ。間違いない。特徴的な金髪に、今や時代遅れの特攻服、そして白いマスクには『殺』……とは書かれておらず。
でかでかと赤く記されていたのは『乳』の一文字だった。
あー……吟子ちゃん……。
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はるちよ - とても面白くて毎日読み返しています！リクエスト良いですか？！今の五代くんの話が終わったら寂しくなってしまうので、もしまめこさん さえよえれば、五代くんの話を他にも書いて欲しいです。 (11月10日 18時) (
レス) id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月3日 12時
