#タイムセールと謎の男 ページ26
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「え、えっと……」
桃花が横浜へ帰ってしまって、再びいつもの日常が戻ってきた。
そして今、わたしの前にはでっかい男の人がいる。
「これが伍代の女……激マブじゃねえか。流石、イケてる男は女のチョイスまで一流だぜ」
「だから違えっつってんだろが」
ここは街の中華料理屋さん。
4人がけのテーブルには、わたし、伍代くん、難破くんのいつものメンツ。そして見慣れないのはこの、ウンウンと頷きながらわたしを凝視して横から思いっきり伍代くんに殴られている、ゴリラみたいな男の人。(すいませんでした)
どうやら、わたしが桃花と楽しくやってる間にまたなんかあったらしい。
「俺、大丸大助。よろしくな姉御」
「アネゴ？！」
「あれ？そんな名前じゃなかったっけ？」
「姉崎な」
「苗字アネゴってどうなってんだよ」
とんでもない聞き間違えに、思わず声が裏返って裏返って一周まわっていつも通りになったけどやっぱり裏返った。
ちなみに最後に的確すぎるツッコミを飛ばしたのは難破くん。キラキラネームじゃなくキラキラ苗字はさすがに聞いたことないですね。
ところでどうやって間違ったら姉崎が姉御になるんだろう。ちょっと失礼だけど、この人ちょっとだけおバカさんなのかも。
「なんかもう紛らわしいから姉御でいいか？」
お言葉だけど、どう紛らわしいのか詳しくお聞かせ願いたい。
「オイ、姉崎のやつ完全に時止まってんぞ」
「こういうタイプのやつは初めてなんだろ」
伍代くん大正解。
脳筋っていうかなんていうか。ただでさえ人脈カスなのにこの手の性格した人と関わるのは初めてなもんで、情報のインプットにかなり時間を要してしまった。
ゴリラの人……改め、大丸大助くん。
勢いが怖いし思考回路は謎すぎるけど、その屈託のない笑顔だけは本物だと思う。それに伍代くんと難破くんがつるんでるくらいだし、きっと良い人なんだろう。
とりあえずわたしは困惑しながらも、眩しい笑顔と共に差し出された手を「よろしくお願いします……」と握り返した。
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はるちよ - とても面白くて毎日読み返しています！リクエスト良いですか？！今の五代くんの話が終わったら寂しくなってしまうので、もしまめこさん さえよえれば、五代くんの話を他にも書いて欲しいです。 (11月10日 18時) (
レス) id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月3日 12時
