まだまだ現役JKですがなにか？【ワートリ】 (ページ33)

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128:物理的なサイズが全てじゃないよねページ33

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「うっしゃ、サクサク行こうぜ」

ぐっ、ぐっ、と伸びをする。トリオン体だからか、身体伸びたなーって感覚はあんまないけど、軽い準備運動で気持ちはかなりスカッとした。

さっ、楽しい楽しい防衛任務のお時間です。ネイバーぶち殺しに行くよ。

「ねえ、A先輩どうしたの。いつもに増してやる気(ブキミ)だけど」

「米屋先輩ん家に泊まるとか何とか」

「あーなるほど。浮かれてんだね」

「士郎くん？なんかルビ振りがおかしなことになってますけど？」

後ろの方から、ひそひそと遼に耳打ちする士郎の声が聞こえてきた。君みたいな便利なサイドエフェクトはないけど聞こえてたよ普通に。てか敢えて聞こえるように言ったでしょ、悪意しか感じないんだけど？ハイ士郎くん(割愛)(4回目)

この子日に日にクソガキっぷりが増してて腹立つけど、そういう所がクソ可愛い。思春期なのかなぁって思ったけど、それなら同い年の遼はなんでこんな素直でいい子なんだよって話になるよね。とりあえず抱きしめとくか、と16男児にしては小柄な身体をぎゅっとしておいた。

「成海」

全力でハグを拒否られて割としっかり傷ついてたところに、風間さんがつかつかと歩いてきた。おめえら正座ァア！！

「充実した私生活を送るのは良いことだが、任務に支障はきたすなよ」

「当たり前じゃないですか！」

たとえどれだけ敵に痛めつけられて戦意を削がれても、風間さんの足引っ張ることだけは絶対にしないからねわたしは。それくらいなら自分の足もぎ取ってしがみついてるわ。

ふふんっと鼻を鳴らして宣言してみせると、「それならよろしい」とさっさと言ってしまう。相変わらずちっせーくせに態度だけは人一倍でかいけど、わたしはこの小さくて大きな背中に命を懸ける覚悟はできてるんだ。心配はご無用ですよ。