まだまだ現役JKですがなにか？【ワートリ】 (ページ31)

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126:ダメージジャージ流行らせようぜページ31

「Aちゃんってさ、バカなの？」

「え？うん」

「聞いた俺が間違ってたわ」

わたしの前にしゃがんだ米屋が、はーっとでっかいため息を吐いた。

みんな何が知りたい？わたしの順位？それとも賭けの結果？

まぁそれはおいおい話すとして、とりあえずはマラソン大会終了後の救護室の様子をお届けするね。

「久しぶりに膝から血出した。ウケる」

体育座りしたわたしの右膝には、じんわり血の滲んだ絆創膏がぺったり貼り付いてる。出血には至らないレベルだけど、手のひらや左膝にも小さな擦り傷がいっぱい。更に長ズボンの右膝部分は盛大に破れてる。これぞダメージジャージ？

もーバカァ！と特大ブーメラン発言とともに脳天にチョップ決めてくる米屋が、本日何度目かになるため息。幸せ逃げんよ？(超他人事)

「これは出水の呪いだ。アイツは許さない」

「いや、Aちゃんが鈍臭いだけだから」

「ふぇー鈍臭いとか初めて言われた傷ついたー」

ハイ米屋くんちくちく言葉〜！(3回目)

はい、なんかもうだいたいはこれで分かってくれたと思うけど。
意気揚々と最前走ってたら、折り返し地点のカーブに差し掛かったタイミングで盛大にズッコケた。出水の予言が見事的中したわけですね。おまえはノストラダムスか。

まだ走れるって言ってんのに、折り返し地点で待ってた先生たちに半ば強引に救護室に連れて行かれマラソン大会はリアイア。まさかの最下位転落でわたしが野郎共に昼奢るハメになったというわけですトホホ。

「コレ風呂入る時いてーぞ絶対」

「いやいや、キズパワーパッド舐めんなし」

「帰ってちゃんと消毒しろよ？」

「気が向いたら」

「おバカっ！」

「いて」

ビシッ！となかなか強めのデコピンされた。こいつ最近容赦ない。

「今度適当に返事したら傷口にやるからな」

「ごめんね」

「よろしい」

空返事ばっかしてたら怒られました。だって消毒痛いじゃん。キズパワーパッド貼ってりゃ治るよ。なんて適当に返したら今度こそ傷口にガチのデコピンされそうで、はーいとやる気だけの返事をした。

なんかさ。付き合いだしてから容赦もなくなったし過保護さも増してんだよなこの人。こういうもんなの？