99:下心はありました。普通に。 ページ4
「あ、当真さん。こんちわ」
「今日も絶好調じゃんなるみん」
「恐縮です！とりあえず1枚っ！」
「いえ〜い」
翌日。
熱で休んだのと土日を挟んで久しぶりの学校はなんだか新鮮で。今日もわたしは(お父さんの)一眼レフ片手に3年生のフロアにいた。
壁に沿うように、気配を殺して3年A組の教室まで走ってくと、廊下に面した窓から怒涛のフラッシュを炊く。風間隊で培った隠密技術をフル活用させたおかげで、窓際でボーッとスマホ弄る素敵な横顔を収めることができた。
で、そんなわたしに気づいた当真さんが近づいてきて、冒頭のセリフって訳。横顔だけじゃなくツーショまで撮れちゃった。後でスマホカバーに挟んじゃお。
「俺ァそろそろなるみんが逮捕されそうで心配だわ」
「あー大丈夫すよ、JKなんで」
「それだけの根拠でそこまで自信湧いてくるってスゲぇよほんと」
「ここ来るとき佐鳥に会ったんですけどぉ」
「あ、続ける感じね」
「『成海先輩またやってんすか〜』って呆れて言われたんで『うるさいなぁ、下心でやってんじゃねえよ！』って一喝してやりました」
「下心意外の何ものでもねえだろうがよこんなん」
傍から見たらヤバい人だからやめなね？って頭ぽんぽんされたのでわたしは今から死にたいと思います。いつも思うんだけど、この人この感じでモテないのほんとに謎すぎる。
「だって当真さん卒業しちゃうじゃないですか」
「そーだなぁ。でもボーダー入ってりゃ嫌でも顔合わせるだろ？」
「そうだけど……学校で会えなくなるのがやです。勉強の合間に見に行く当真さんが染み渡るんですよ、五臓六腑に」
「俺は味噌汁か」
100:記念すべき100話がこれでいいものか→←98:1年の行事って下半期の方が充実してる
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ペネロッペ(プロフ) - こんばんは！遅くなりましたが続編おめでとうございます！この作品大好きです、これからも応援してます！ (10月16日 21時) (
レス) @page7 id: 2422f6c645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年10月9日 22時
