109:おっはようございまーす！(絶望) ページ14
「詰んだ」
おはようございます。とある朝の成海Aです。
あれだね、この冒頭3回目だね。でも今回は寝坊した訳でも熱出した訳でもない。詰んだは詰んだけど、今までの2回とは状況が違うんですね。ちなみに今は学校にいます。2限目前の休み時間。
スクールバッグを漁って、遠い目で冒頭のセリフを呟くと、待っていた女友達がスマホから顔を上げた。
「どした？」
「長ジャー忘れた」
「マジの詰みじゃん。外極寒だべ」
「貸してくんね？」
「アホか、あたしが死ぬわ」
2限目の授業は体育。昨日の夜ずっと悶々考えてたおかげで、長袖の体操服持ってくるのをすっかり忘れてしまいました。しかも上下両方。だから制服の中に着てる半袖の体操服上下しかない。「どうすんの？」と目をまるくさせる友達の言葉に、「えーどうしよ」と眉を下げた。
もうすぐマラソン大会ってことで最近は専ら持久走ばっかりで、楽しくて仕方ないんだけど。流石にこの季節に半袖短パンはキツい。
「光か友子のクラスは……ダメだ今日体育ない。マリオんとこもなかったっけ……おサノ持ってっかなぁ」
確か今日体育があるのはウチのクラスだけだから、他クラスの女子を頼るってことは難しそう。体育なくてもジャージ持ってる女神みたいな子がひとりくらいはいるだろうけど、今から探しても授業に間に合わない。
「どうしよ……」
「男子に借りれば？」
「えー、あいつらなんだっけ」
「今日は体育館でバスケだって言ってたよ」
「半袖短パンでもワンチャンいける……？」
見学する子いるなら借りるのもアリ。でも男子ってみんなバスケ好きだからなぁ。室内とはいっても、2月に半袖短パンでバスケはしんどいだろうし。わざわざ保健室に借りに行くのもダルいしな。でもチンタラしてたら休み時間終わっちゃうし、もう腹決めて保健室行くしかないか。
なんて考えてたら、後ろからにゅっと顔を出した人影ふたつ。
「「お困り？」」
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ペネロッペ(プロフ) - こんばんは！遅くなりましたが続編おめでとうございます！この作品大好きです、これからも応援してます！ (10月16日 21時) (
レス) @page7 id: 2422f6c645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年10月9日 22時
