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そして15分後。大抵の者がヒーロー名を決め終わり、暇を持て余したAがペンをくるくると回して遊び始めた頃。ミッドナイトが言った。
「じゃ、そろそろできた人から発表してね」
まさかの発表形式。ヒーロー名なのだからどこかしらのタイミングで皆に共有する機会があるのは承知の上だったが、いきなり来るとは。恥ずかしいとか気まずいとかはない。けど、ざわつくこの空気を押し破って教壇に経つほど目立ちたい訳ではない。
なかなか度胸いるぞこれ、と皆が固唾を飲む中、真っ先に名乗りを上げたのは、後ろの席の青山。
「輝きヒーロー『I can not stop twinkling.』(キラキラが止められないよ☆)！！！」
「「「「短文！！！」」」」
「そこはIを取ってcan'tに省略した方が呼びやすい」
「それねマドモアゼル☆」
名前が短文のヒーローなんて前代未聞ではなかろうか。キラキラしたもの好きの青山にはぴったりだと思うが、名前には呼びやすさも大切だ。そして何故それが通るのか、ひたすら謎だった。
そして……。
「じゃあ次アタシね！『エイリアンクイーン』！！」
「2！血が強酸性のアレを目指してるの？！やめときな！！」
青山の次に前に出た芦戸が門前払いを食らい、「ちぇー」と不満そうに席へ戻っていく。青山のに比べて呼びやすくはあるが、どっちかと言えば敵向きよね、と密かに思った。
……いや、それよりも。
(何コレ、大喜利？)
初っ端からクセの強いのが来てしまったせいで、次に発表する者もボケなければならないみたいな空気感になってしまった。
申し訳ないが、笑いのセンスには自信がない。そして率先してクラスを盛り上げるタイプでもない。こうなることならさっさと発表済ませればよかったとAは深く後悔した。
そんな中、勇敢にも手を挙げたのは。
「じゃあ次、私いいかしら」
「はい、梅雨ちゃん！」
いつもと変わらない、優しくマイペースな口調で名乗り出た梅雨が、ボードを両手に抱えて教壇に立った。
「小学生の頃から決めてたの。梅雨入りヒーロー『
「カワイイ！親しみやすくていいわ！！」
可愛らしい丸文字で書かれたその名前に、みんなに愛されるお手本のようなネーミングね！とミッドナイトも大絶賛だ。聖母のような梅雨のおかげで場の空気がガラリと変わり、あちこちでフロッピーコールがあがる。
その時の彼女は紛れもなく、A組のヒーローだった。
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レナ(プロフ) - 面白いので更新してください！ (3月13日 3時) (
レス) @page17 id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
もり - 青柳ちゃんかっこかわいいー！！めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (1月5日 9時) (レス) @page8 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - いろんなヒロアカ小説読みましたが、こちらのヒロインちゃんが1番好き！！強くてかっこいい女子好きです！これからどうやって恋愛展開になっていくのか楽しみです！！更新頑張ってください！ (10月12日 17時) (レス) @page3 id: 6970de97bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年9月30日 23時
