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━━━━━━……ミーティング 京都サイド
虎杖が力強い目で頷く頃、京都でも同じようにミーティングが行われていた。
「どうします?あの様子じゃ作戦行動なんて無理ですよ」
だが、東京校とは違い彼らの間に流れる空気はピリリと張り詰めていて、重い。その理由は、彼らがこれからやろうとしていることが、交流を深めるためのゲームでないからだ。
京都校の学長である楽巌寺から生徒に下されたのは他でもない、『虎杖悠仁暗殺計画』。宿儺の器である彼は最早人間ではなく呪霊。交流会のごたごたに乗っかって殺してしまえと、そう楽巌寺は告げた。
然し、それを良く思わない者も居るのも事実。
根っからの善人である三輪霞は勿論、東堂もこれには反対だった。(彼が善人とは言い難いが)
そんな東堂は、下らない指図するなと怒り、何処かへ出ていってしまった。それに続くように楽巌寺も消え、残され生徒たちは渋々ミーティングを続けている。
「いいんじゃないかな?どうせアイツ東京陣営まっしぐらだもん。」
勝手に暴れてくれるなら私たちはゲームに専念すれば、と魔女のような姿をした西宮が言う。
「でも私たちは虎杖悠仁を殺さなきゃでしょ。あの人殺すまでやらないんじゃない?」
「そうなると東堂を監視し、虎杖悠仁に止めを刺す役が必要だナ」
「呪霊の相手もあるからどうせ
殺すのは嫌だけど!と心の中できっぱりと断りを入れながら三輪が言うと、それに「いや……」と加茂が口を挟んだ。
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作者名:まめこ。 | 作成日時:2021年2月12日 12時