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数日後。
……━━━━━━━京都姉妹校交流会 当日
待ちに待った交流会当日。
そこには2年生と1年たちが揃っている……のだが。
「オイ、Aと野薔薇どこ行った」
「知らね」
「しゃけしゃけ」
見慣れた2人の姿がない。こんな時に何してんだよアイツらは、と真希が苛立ちながら頭を搔くと、バタバタと忙しない足音が聞こえてきた。
「な、なんでみんな手ぶらなのーッ?!」
そこには、ぼとりと京都観光のパンフレットを取り落とす野薔薇と、その横で目をぱちぱちさせるAが。
そして2人とも、驚くほどの大荷物を抱えている。
「お前らこそなんだその荷物は」
「何って、これから京都でしょ?」
「休憩時間に観光でもしよかと思て…………」
顔を見合わせる2人の前。東京校一同は揃ってため息を吐いた。
「京都
「京都
「え、じゃあ京都行かへんの…………?」
「「「「 うん 」」」」
「「嘘ォ……………………」」
「どうりで最近話が噛み合わないわけだ」
「ですね」
「え、え、でも、でもっ………………」
「高菜」
「……………………あ」
交流会は、昨年度に勝った方の高専で行われる。
それを聞いたAは思い出したらしい。
去年は人数合わせで、当時1年だった乙骨憂太が参加したこと、そして、
「…………………………確か、里香ちゃんの解呪前やったから乙骨くんの圧勝やったんや」
「許さんぞ、乙骨憂太ー!」
「えええ、ほんまに京都行かへんの?!観光は?もうその気で和菓子屋のおばちゃんに友達連れてく言うてもーたで私?!」
「ドンマイ」
「うえええええっ……………………」
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作者名:まめこ。 | 作成日時:2021年2月12日 12時