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─────この最終種目のルールは至って単純。
相手を場外まで押し出すか、戦って行動不能にする、もしくは降参の言葉を言わせることで勝利となる。戦って勝てそうにない相手なら、ハナから場外目的で立ち回るのも策のうちだ。
対峙する2人を見つめたAは、ふう、とひとつ息を吐いてから、頬杖をついた。
(新芽くんはあの反動の大きい力を流石に一回戦目では使ってこないでしょうね。ならシンプルな殴り合い、か……上手いこと頭使えれば新芽くんにも勝機は充分あるわ)
見たところ、心操の個性は正面からのパワーバトル向きという訳ではないだろう。なら、敵を欺くトリッキーなもの。心操の思惑にかからなければ、出久に分がある……とAは踏んだ。
『レディイイイイイ…START ! ! ! ! 』
しかし。
「……なんてこと言うんだ！！！」
試合開始を告げるゴングが鳴るや否や、出久が動いた。
観客席からじゃ声は聞こえないが、彼が怒っているのは間違いなかった。
………試合が始まる直前に心操が何かを言ったのか。出久はそれにまんまと引っかかってしまったわけだ。
「俺の勝ちだ」
その勢いのまま心操に掴みかかるかと思いきや。ピタリ、と、出久の足がその場で止まった。
「せっかく忠告したってのに！！」と尾白が悔しそうに頭を抱えている。何が何だか分からず、Aは人形のように止まったまま動かない出久を見て、眉を顰めた。
『オイオイどうした、大事な初戦だ盛り上げてくれよ？！
緑谷、開始早々────完全停止？！アホ面でビクともしねえ！心操の個性か？！！！』
「デクくん……？！」
「何が起きてるってわけ？」
出久が棒立ちのまま動かない原因は、間違いなく心操。
彼の個性がどんなものかは皆目見当もつかないけれど、恐らくその詳細を理解しているであろう尾白の焦りよう。ただ事ではないと直感で理解した。
Aの見解通り、心操は目立った活躍こそないが、
『全っっ然目立ってなかったけど彼！！ひょっとしてやべえ奴なのか！！！？！』
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まめこ。(プロフ) - 蓬生 綾さん» (°д° )!!今確認してきましたがその通りですね…！すぐ訂正しますね！報告ありがとうございます！ (6月2日 22時) (
レス) id: e800b36b66 (このIDを非表示/違反報告)
蓬生 綾(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張ってください~！ページ7のマイク先生の轟くん紹介台詞ですが夢主ちゃんが2位だったので正しくは3位•１位ではないでしょうか、、？ご報告失礼します。 (2023年2月12日 1時) (レス) @page7 id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年2月7日 11時
