#5話『栄冠とグラジオラス』 ページ10
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USJでの襲撃事件を経て、翌日の学校は臨時休校になった。
とは言っても全く心は休まらず、早く席につけと叫ぶ飯田の声を聞き流しながら欠伸を噛み殺した。委員長としてみんなをまとめているつもりなのだろうが、席についていない生徒は教壇に立つ彼のみである。
時計を見ると既にホームルームの時間。1日休みを置いたとはいえ、あれだけの大怪我を負った相澤がいつも通り出勤できるとは思えないし、プレゼントマイクとかその辺の代理の教師が来るのだろうなぁと思った。しかし。
｢……おはよう｣
｢｢｢相澤先生復帰早ぇぇえええ ! ! ｣｣｣
ガラリと開いたドアから入ってきた相澤は、全身に包帯を巻いている上にギブスまで付けて、とても無事とは思えない状態だ。顔が見えないほど包帯ぐるぐる巻きだが、果たして前は見えているのだろうか。
｢俺の安否はどうでもいい。何より、戦いはまだ終わってねえ｣
｢戦い…………？｣
Aの眉が僅かに動いた。まさかまた敵との戦いが控えているのか、だとすれば相手はどんな……？と身構える。
｢──────雄英体育祭が迫ってる！｣
｢｢｢クソ学校っぽいの来たああああ ! ! ｣｣｣
その一言でクラス一同が一気に盛りあがる。体育祭というとただでさえテンションが上がるのに、この雄英で行われる体育祭は他校のそれとはレベルが違うのだ。テレビで生中継され、日本中が注目するイベントである。憧れの舞台に自分が立てるんだと思うと、心が踊った。
｢待って待って！敵に侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか？！｣
生徒のひとりが挙手と共に発言をする。体育祭は楽しみだが、確かに、呑気に行事などやっていては危険だという意見も一理ある。
しかし相澤曰く、敵の襲撃を受けても変わらず開催することで、雄英の危機管理体制が磐石だと世間に示す意向らしい。警備も例年の5倍に強化し、市民に安心を与えると同時に、犯罪を未然に抑制する効果もあるのだという。
｢何よりうちの体育祭は最大のチャンス。敵ごときで中止していい催しじゃねえ｣
(凄いわね雄英……入学式を“悠長な行事”呼ばわりするうえに敵襲撃を“ごとき”で済ませるなんて……)
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
