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それは彼しか知らない、オールマイトのピンチ。
虚勢を張り続けたオールマイトを庇うべく、出久は駆け出した。
ぎょっとしたAが止めようとするが、個性で足を折りながらも飛び出した速さにとても追いつけない。
｢オールマイトから離れろ！！｣
｢……二度目はありませんよ！｣
勝己が暴いた黒霧の弱点、衣服で隠れた実体部分を殴れば遠くへ飛ばせると踏んだのだろう。しかし、出久の目の前に広がったワープゲートから、血の気の引いた死柄木の手がぬっと現れた。この速さじゃ、満身創痍のオールマイトでは救けに入れない。
ひかし、何とかして彼を救えないものかと画策するAの視界の隅で、キラリと何かが光った。
━━━━━━━━ドスッ！
どこからか飛んできた銃弾が死柄木の手足を撃ち抜く。
それはここにいるどの生徒の…ましてや敵の個性でもない。｢遅くなったね｣という声とともに、幾つもの足跡がばらばらとドーム内に駆け込んできた。
｢来たか！！｣
入口ゲートの前に、雄英プロヒーローたちが勢揃いしている。
彼らを率いてきた飯田が、苦しげに肩で息をしながら叫んだ。
｢1-Aクラス委員長飯田天哉……─────
ただいま戻りました ! ｣
眼鏡の奥の、まだあどけない瞳に宿った強い責任感と、拭いきれなかった恐怖の色。仲間を置いて走るのは怖くて仕方なかったろうに、最後まで駆け抜けたその姿は、まさしくクラスを率いる委員長そのものだった。
｢今回は失敗だったけど……今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト｣
一方、手足を撃たれた痛みに悶絶する死柄木を包み込んだ黒霧のワープゲートが、徐々に空間へ消えようとしている。13号がモヤ諸共吸い込もうとするも、それはかなわず、敵2人の姿は一瞬にして消えた。
敵は取り逃したが、戦いはこれで終わった。また襲い来るかもしれない恐怖と、これで終わったのだという安心感で崩れ落ちる。今回の戦いで、プロが相手にするもの、世界を改めて知った。
それは、Aたちにはまだ早すぎる経験だった。
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
