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傷ついた身体を再生する暇も、受けた衝撃を吸収する暇も与えない。
血反吐を吐いてでもパンチのラッシュを繰り出し続けたオールマイトはついに、その怪物に決定打を撃ち込んだ。
ドームの天井を突き破り、遠い空へと殴り飛ばされた脳無はもう動くことはできないだろう。コミックさながらの状況に、Aはあんぐりと口を開けた。ショック吸収という、並の物理攻撃じゃ歯の立たないような個性を“なかったことに”するくらい強烈なパワー。その強さも速さも、何もかもが規格外すぎる。
｢やはり衰えた……全盛期なら5発も撃てば充分だったろうに、300発も撃ってしまった｣
(300って……！これがプロの世界………)
改めて知った、目指す世界と超えるべき壁。今のAでは到底届きそうにないけれど、いつか必ず超えてやると、力強い意思が心の中で芽生えた。
｢衰えた……？嘘だろ……完全に気圧されたよ。よくも俺の脳無を…チートがぁ！｣
しかし、呑気に意気込んでいる場合ではない。敵の最高戦力は潰したがまだ2人残っている。脳無ほどではないとはいえ、ワープと物を崩壊させる個性は、かなり厄介だ。
ガリガリと首元を掻きむしりながら不機嫌全開な死柄木が、悔しげに歪めた瞳をオールマイトに向ける。
｢どうした、来ないのかな？クリアとか何とか言ってたが……できるものならしてみろよ！！｣
あんな凄まじいパワーを目の当たりにして、もう彼に対する不安はない。心配しなくてもオールマイトなら大丈夫だろうと、ほっとした。
｢さすがだ……俺たちの出る幕じゃねえみたいだな｣
｢心配して損したわ。やっぱり平和の象徴は伊達じゃないわね｣
｢緑谷！ここは退いた方がいいぜもう！却って人質とかにされたらやべえし…｣
(違う！あれは……！)
もう数分もすれば他のヒーローも現着するはず。切島の言った通り、人質にでもとられて足でまといになってもいけないし、ここは離れるべきだと皆が判断した。…しかし、出久の様子がおかしい。
｢僕だけが知ってるんだ…危険度で言えばモヤの方だ… ! オールマイトは恐らく限界を超えてしまってる……モヤに翻弄されればきっと……｣
｢緑谷くん？｣
絶望に満ちた目でオールマイトを見つめていた出久は何やらブツブツと早口で捲し立てた、次の瞬間。
｢な……緑谷？！｣
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
