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｢脳無、黒霧、やれ。俺は子どもをあしらう｣
｢おい来てる！やるっきゃねえって！！｣
下がっていろとオールマイトは言ったが、だからと言って大人しく逃げるほどAは薄情な人間ではなかった。現にオールマイトはボロボロだし、彼が脳無に対抗するとして、残りの2人に邪魔をされては満足に力を出せないだろう。
｢クリアして帰ろう！｣
｢させない……！｣
Aたち目掛けて真っ直ぐ突っ込んでくる死柄木を迎え撃つべく、蔓を放つ。……けれどその蔓は、彼の手で触れられた瞬間、あっという間に塵になっていく。
さっきみたく縛り上げるつもりだったのに。一瞬で消え去った蔓を前にAがほんの少し怯んだ隙に、死柄木が目の前に迫った。そして何の躊躇もなく、痩せこけた指をAへと伸ばす。
｢青柳！！｣
聞こえた声は誰のものだったか。その場の全員がAの死を錯覚し、彼女を救うべく伸ばされた仲間の手より先に、死柄木がAに触れる……寸前、
━━━━━━━━ギンッ…
その一瞥と、振り上げた拳の風圧。
それに気圧されかけ、只者ではないと察した死柄木が後ろへ跳んで距離を置く。恐怖で息すら忘れていたAの喉元で、かひゅ、と弱々しい呼吸音が鳴った。
礼の言葉を言う暇もなく、オールマイトが構えた拳を脳無に向けて放つと、何周りも大きな脳無の拳とぶつかった衝撃波が、辺りに走る。
｢ショック吸収って……さっき自分で言ってたじゃんか、！｣
その凄まじい殴り合いを、Aたちは呆然と見つめることしかできなかった。あの怪人を相手に正面から立ち向かうなんて、ショック吸収に超再生の個性を備える脳無に勝つなんて絶望的なのに、オールマイトは諦めない。目にも止まらぬ速さのラッシュで脳無を追い詰める。
｢“無効”でなく“吸収”なら、限度があるんじゃないか？！私対策？私の100%を超えるなら、更に上からねじ伏せよう！！｣
その連打は、やたらめったらに撃ち込んでいるんじゃない。一発一発が致命傷になりうるレベルの攻撃が、確実に脳無の身体に沈んでいく。
｢ヒーローとは常にピンチを覆していくもの！敵よ、こんな言葉を知ってるか？！｣
『オールマイトでも敵わないんじゃないか』なんて、そんなのは杞憂だった。たとえ不利な状況にあっても、自分を鼓舞して立ち上がる。
そんなヒーローを突き動かす言葉がある。
“更に向こうへ”
｢“Plus ultra” ! ! ｣
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
