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「ははぁ……へえ！凄い！」
響き渡る強烈な爆音は勝己によるもの……ではない。
「いい個性だね！！」
物間だ。
「俺の……！」
「爆豪オメーもダダ被りか！！」
あれから物間率いる騎馬と対峙しているAたちだったが、一向に歯が立たない。どころか、相手は勝己と同じ爆破を繰り出してくる。
「クソが！！」
痺れを切らした勝己がもう一発、物間に向かって爆破を放つけど、物間はそれを“硬化”した腕で防いだ。楽しそうに笑った物間は、「僕の方がいいけどさ」と硬化を解除してみせる。発動するのも解くのも変幻自在。彼の個性は一体どうなってるんだと切島が嘆いた。
「んなあぁぁー！俺の？！また被っ……！」
「違ぇ、こいつ……コピーしやがった」
「正解！まあバカでも分かるよね！」
勝己がその個性を見事に言い当てると、物間は悔しがる素振りを見せるでもなく、余裕そうな笑みを絶やさないまま。おまけの煽り文句まで忘れなかった。
「物間の個性はコピー……触られたら5分間、こっちの個性はアイツのもんよ」
「はよ言えやこのアホ！」
「敵に触られちゃいけないのは常識よ！」
そうやって悪態をつきながらも、Aの心には焦りもあった。
相手の個性をコピーする力といえど、完璧に扱える訳でもないし、勝己の火力には勝てないだろうと思っていたから。
「情けないわね……！」
チッと小さく舌打ちをしたAは、遠距離から物間を仕留めるべく、植物を構える。……しかし、
━━━━━━━ドロッ、
足元にドロドロとした液体が流れ込んでくる。いつの間にやら攻撃を仕掛けてきていたB組の騎馬が、クラスメイトだとか関係なしに、殴り合う2チームのハチマキ目掛けて突っ込んできた。
「物間、後は逃げ切るだけだ！このポイント数なら確実に4位以内に入る！」
「固まった！すげえ動けねえ！」
「待って、何とかするからじっとしてて！」
「早く！ゼロポイントだぞ早く！」
謎の液体はボンドで、瞬く間に固まったそれのおかげで身動きが取れない。すかさず出した植物の棘でボンドを削り落としている間にも、物間は行ってしまう。
「あ、怒らないでね。煽ったのは君だろ？ホラ、宣誓でなんて言ってたっけ……恥ずかしいやつ…えー…………まぁいいや、おつかれ！」
去り際に落とされた爆弾級の煽り。それは2人を本気にさせるには充分すぎたようで。Aと勝己の中で、ブツンと何かが切れる音がした。
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
