## ページ34
･
そして、15分の交渉タイムが終わり、
「よろしく頼むぜ、青柳！」
「任せて」
前騎馬の切島、右翼の瀬呂がニッと笑う。
左翼として騎手の勝己をサポートするAも、フフンと鼻を鳴らしてやる気満々だ。
『さぁ上げてけ鬨の声！血で血を洗う雄英の合戦が今！狼煙を上げる！』
マイク先生実況上手いな、なんて思いながら、四肢に力を込める。
全身の血がぞわぞわと騒ぎ出した。戦いを始める準備ならもう、とうにできている。
『よォーし組み終わったな？！準備はいいかなんて聞かねえぞ！
いくぜ！残虐バトルロワイヤルカウントダウン！！３！！』
「狙いは…………」
『２！！』
「ひとつ…………！」
『１──────START ! ! 』
合図と同時に12組もの騎馬が一斉に動き始めた。
そして全員が、一点のみを狙う。
「実質
「よっしゃ、俺らも続くぞ！」
しかし、
━━━━━━━━ゴオッ！
「？！」
出久たちの騎馬が、襲い来る敵たちを避けるように上空へと飛び上がった。騎馬陣に見えたお茶子の個性かと思ったが、彼らの靴に見慣れない装備があることから、その装備によるものだと察した。サポート科の生徒でもチームに引き入れたのだろう。
「飛んだ？！」
「サポート科かしら」
「クソデクの野郎……ッ！」
「ちょ、こっちも来てるぞ！」
瀬呂の焦った声にハッとする。Aたちの騎馬の周りにも、他チームたちが集まってきている。この戦いにおいて、必ずしも1000万だけが狙われるとは限らない。障害物競走で2位と4位が揃ったAのチームは、緑谷チームに続いて高得点の騎馬。となると狙われても何らおかしくはなかった。
「チッ、モブ共が…………オイ蹴散らせ！」
「分かってるわよ！」
ダン、と片足を踏み込むと、その足を伝って地面に広がった植物が騎馬たちの足場を絡めとる。
「動けねえっ！」
「そう簡単には…………、」
「いくんだよ馬鹿」
「！」
自由を奪われても尚、ポイントを狙おうとする執拗な騎手たちに、勝己の容赦ない爆破が炸裂する。そして颯爽とハチマキを回収してその場を後にした。
『爆豪チーム！ツートップの連携によりハチマキ大量奪取！！』
「何が連携だ、俺1人で充分だったろーがァ！！」
「今のは私が止めたのが9割でしょう？！」
((どっちでもいー…………))
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
