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その他のルールはミッドナイトの言っていた通り、普通の騎馬戦と何ら変わりはない。チームメイトの合計ポイントの書かれたハチマキを騎手が装着し、それを奪い合うというものだ。そして、騎馬が崩れても、ハチマキをとられて持ち点がゼロになってもアウトにはならないという点。それなら一旦持ち点を奪われて身軽になっておくというのも策のうちである。
試合開始までの準備時間は15分。その間に個性やポイントの相性を踏まえたチームを組まなければならない。Aは辺りを見渡して、ふうとため息。
(…………まあ、そうなるよね)
1位の出久が圧倒的だが、2位のAもなかなかに避けられている。
出久と違い予選で個性は派手に使ってきたが、どこか話しかけづらい雰囲気があるようで、周りから人がサーっと引いていく。これもまた高嶺の花と呼ばれる者の宿命というべきか。
それでもAは揺るがなかった。組みたい人ならもう既に決まっていたからだ。
(不本意だけど、仕方ない)
人混みを掻き分け、真っ直ぐ歩いていく。一際目立つ人だかりの中に突っ込み、その中心人物の前に立った。
「ねえ」
「…………あ？」
「私と組まない？」
Aの誘いに、その相手…勝己はギロリと鋭い睨みを返す。群がっていた生徒たちが一気に静まり返った。
「この騎馬戦……チームでの戦いってなると頂点に座るのは1人じゃなくなるわけじゃない？だから並んで1位を飾るに相応しい相手を探してるの」
「……他当たれっつったら？」
「断る。どうせ君、騎手やるんでしょ？私以上に強くて頼れるサポーターは他にないと思うけど」
どこまでも自信に満ち溢れたAの、笑顔と共に放たれた一言に、勝己は目元をひくつかせる。
「一度私を出し抜いた君だから言うのよ。心配しないで……」
自信と自尊心と、予選で見せた実力。勝己にはもう、彼女を拒む理由はなかった。そしてAは、最後に一言添えると同時に、ニイと怪しく笑う。
「──────誰にも負けない自信なら大いにあるわ」
「！」
勝己の口角が、好戦的に引き上がった。
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
