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底の見えない崖の間に、柱状の足場が立っている。
それらを繋いでいるのは細いワイヤーのみ。機動力を誇る個性持ちの者でも、この関門を抜けるのはかなり困難だろう。
……でも。
(足場がないなら作るだけよ！)
地面に種を撒いて合図を出すと、メキメキと芽吹いた蔓どうしが絡まり、瞬く間にゴールへと続く橋になっていく。自慢げにフフンと鼻を鳴らしたAはその橋の上を、関門なんて気にせずに走り出した。
『ちょ待てよ橋作んのは反則じゃねーのかオイ！！早くもその実力を惜しみなく発揮する青柳！なぁもうあいつチートだろ！』
前を行く轟の背中がどんどん近づく。もうすぐ1番になれるんだと思うと気が気でなくて、鼓動が早くなっていく。ちなみに迂闊に橋を渡ろうとした命知らずたちはそのまま蔓で縛って吊るしてやった。
『おーーっとここでェ！』
そしてとうとう、
『抜いた━━━━━━━！！』
歓声がAの背中を押す。同時に関門を抜けたことでぐんと加速したAを、負けじと轟が追いかけた。並走する2人の間に、バチバチと火花が散る。ここで一気に差をつけたいところだが、追い越そうと本気でダッシュした疲労のせいか、これ以上速く足が動きそうにない。
｢クソがっ！｣
更に背後から迫る勝己との距離が狭まってきている。
走って汗腺が開いたことで爆破の素となる汗の量が増え、どんどん調子を上げているのだ。
一方の観客席では、先頭を走るAと轟に注目が集まっていた。
｢トップの奴ら圧倒的じゃんか。個性の強さもあるがそれ以上に素の身体能力と判断力がずば抜けてる｣
｢そりゃそうだろ。あの男の子、フレイムヒーローエンデヴァーの息子さんだよ｣
｢ああ、道理で……！オールマイトに次ぐトップ2の血か｣
｢それに追いついてる女の子もヤベェよな。強えし、何より派手さと存在感がレベチだぜ｣
｢早くもサイドキック争奪戦だなー！｣
═ ═ ═ ═ ═
本編関係ないけど青柳ちゃんって上にお姉さん3人くらいいそう。
女姉妹の末っ子としてお姉様方から強く優しく育てられた結果、自信家で自尊心の塊でマイペースで完全に自分のスペック理解してるマセガキに育ったっていう。機会があれば考えてみたいですね。
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
