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てんやわんやあった開会式も無事に終わり、とうとう体育祭がスタートする。
｢さーてそれじゃあ早速第1種目いきましょう！いわゆる予選よ！毎年ここで多くの者が
さて運命の第1種目は……─────コレ！｣
ミッドナイトの声と共に、画面に映し出されたのは、『障害物競走』の文字。至る所に障害物が仕掛けられたこのスタジアムの外周4kmを駆け抜ける、11クラスでの総当りレースである。
｢我が校は自由さが売り文句！ウフフフ……コースさえ守れば何をしたって構わないわ！さあさあ位置につきまくりなさい！｣
スタジアムの外へと続く扉に、スタートゲートが形成される。
全員がその前に並ぶと、試合開始を盛大に告げる合図の音が、けたたましく鳴り響いた。
『スタ━━━━━ト！！！』
合図が鳴ると、選手たちが一斉に走り出した。
しかし、この狭いゲートを11クラスもの大人数で潜るのはそう簡単にいかないもので、前へ進もうとすればするほどゲートはぎゅうぎゅうと詰まっていく。
(スタート地点で早速ふるいにかけられるって訳ね……！)
ここを素早く切り抜ける者と、難航して出遅れる者。前者と後者ではゲートをぬけた時点でかなりの差が開いてくるだろう。全身を駆け巡る血液が、ざわざわと蠢き始めた。
────────と、
(……冷気！)
冷たい空気が足元を駆け抜ける。それに気づいた直後、冷えた地面が一瞬にして凍りついた。
｢ってえええ！何だ凍った動けん！｣
｢寒みー！｣
｢ンの野郎ォ！｣
足場を凍らせ、いち早くゲートを抜けたのは轟。凍らされた生徒たちはあまりの寒さと、足元を覆う氷でその場から動けなくなっていた。……しかし、
｢甘いわ轟さん！！｣
余裕で駆け出す背後から聞こえる声に振り返る。これしきの氷で足止めなんてされないと、次から次へと飛び出してくるのは。
｢そう上手くいかせねえよ半分野郎！！｣
｢見くびられちゃ困るわ！｣
彼ならきっと序盤で動くだろうと読んだA組の面々が、氷の呪縛を逃れて走り出した。そんな中でもトップを走りながら、Aの深緑の瞳が好戦的にギラりと光った。
｢轟のウラのウラをかいてやったぜ！ざまあねえってんだ！
食らえ！オイラの必殺！GRAPE…｣
個性のもぎもぎで氷を突破した峰田が轟の背後に迫る。
しかし、その小さな身体は、何ものかによって吹き飛ばされた。
(あれは……入試の時の仮想敵！)
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
