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そして時はやってきて、幕が上がる。
『雄英体育祭！ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル！！どうせてめーらあれだろ？こいつらだろ？！敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！
ヒーロー科！1年！─────A組だろぉお ? ! 』
プレゼントマイクの実況の声高らかに、降り注ぐ歓声の中を進む。
これだけの観客の前でのパフォーマンスはさすがに緊張するけれど、これも上へ勝ち上がるための華やかしいステージだと思えば、自然と不安は消えていった。他の生徒なんてどうでもいい。私の活躍だけを、私だけを見てほしい。勝利に貪欲な心が、期待と楽しみで沸き上がる。
全クラスの入場が完了すると、舞台に上がったミッドナイトの鞭がぴしりとしなった。
｢選手宣誓！！｣
｢おお！今年の1年主審は18 禁ヒーローミッドナイトか！｣
｢校長は？｣
｢校長は例年3年ステージだよ｣
｢18 禁が高校にいてもいいものか｣
｢いい｣
割とよくない気もするが。18 禁ヒーローはファンがつけた別称に過ぎないのでまぁよしとしよう。
｢静かになさい！選手代表！！｣
再び鞭がしなる。この雄英1年生を代表して選手宣誓をする生徒なんてどんな人なんだろうと思う。そんな話は特に聞いていないし、無難に出席番号順でいくならばAだっただろう。それなら盛大に目立てるチャンスだったのに、名前を呼ばれたのはAではなかった。
｢1-A爆豪勝己！！｣
｢え〜〜っ、かっちゃんなの？！｣
｢あいつ一応入試1位通過だったから｣
｢“ヒーロー科の入試”な｣
普通科からの嫌味がチクリと刺さる。一方の勝己はそんな言葉も無視し、ずんずんとマイクの前にあがっていく。
｢せんせー……｣
そして、気だるげな口調で語られた誓いは……
｢俺が1位になる｣
｢｢｢｢絶対やると思った！！！｣｣｣｣
勝己のことだし普通の宣誓はしないだろうと予想はついていたが、自分本位で自尊心に満ち溢れた一言に、ブーイングが殺到する。相変わらず彼はそういうやつだ。自信過剰…という声も聞こえたが、そんな自信に見合う実力を彼は持っている。しかしAは気に入らないとばかりに眉を顰めて、思いきり勝己を睨めあげた。
｢何よ、私を差し置いて目立つなんて許せないわ｣
｢せめて跳ねのいい踏み台になってくれ｣
｢……その自信ごと毟りとってやるわよ…！｣
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まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！ほんとデクくん可愛いですよね……！こんな弟いたら確実にブラコンです^^ (2022年6月3日 19時) (
レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - デク可愛いなあ、、確か弟属性だ、、可愛い、、、 (2022年6月3日 17時) (レス) @page21 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 小川優さん» コメントありがとうございます！青柳ちゃんは心も喧嘩も最強だと思っております笑笑 (2022年6月2日 22時) (レス) id: c383897a04 (このIDを非表示/違反報告)
小川優(プロフ) - めっちゃ面白かったです!青柳ちゃん強し笑 (2022年5月31日 23時) (レス) @page17 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2022年4月12日 22時
