episode #74 ページ26
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蓬の能力は攻防共に優れたもの。箱に閉じ込められるのは厄介だし、逆に閉じこもられても面倒だ。
………だからこそ、Aは“今この状況”にどうしようもなくため息を吐いていた。
｢無人くん、これどうするの｣
戦闘が始まった当初は皆殺しだと余裕げに息巻いていたものの、これだけの数を相手に勝つのが如何に難しいかを理解した蓬は、自身で作った箱の中に入って出てこなくなっている。叩き割ってトドメを刺すべきかとAが無陀野に視線を送ると、彼は静かに首を振った。
｢放っておけ。もう壁を塞ぐ力も残ってないだろう｣
｢…………そう｣
｢え、いいんすか？！｣
｢崩壊も近い。優先すべきは内部の救出だ｣
Aが無陀野の意図を汲み取り、反論せずに頷く一方、ひとりの隊員が驚いた様子で問う。
早めに殺しておいた方がいいと言う意見も分からんでないが、今は無陀野の言う通り味方の安否が優先だ。
この先で敵と戦っている四季や、Aと迅を逃がすべく唾切の元へ残った京夜。蓬は京夜を｢死体｣と言っていたが、本当に彼は死んでしまったのだろうか。
｢なぁ、途中でチャラい医者見たか？｣
｢京夜か？いや｣
しかし、迅の問いかけに無陀野は首を振るだけ。
京夜があそこで殺されていたなら、無陀野達がここに来る道中で死体と遭遇していたはず。もしや唾切の操り人形として既に持ち去られたのか、と恐ろしい考えが浮かんで、Aの額に僅かに冷や汗が滲んだ。
………………が、
｢これでバッチリ！｣
四季たちがいるであろう部屋に飛び込むと、呑気な男の声が聞こえてきた。それと同時に、目の前に広がった光景に目を見張る。
｢お前………生きてたのか？！｣
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レン(プロフ) - 桃源暗記の夢小説少ないんでめちゃくちゃ嬉しいです！しかもお話も面白くてもう神かなんかですか?!これからも無理せず更新頑張ってください!応援してます！ (2022年1月4日 22時) (
レス) id: 9afc0ca98b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 思わず一気読みしてしまいました！とっても面白いです、更新も無理ない程度に頑張って下さい！ (2022年1月3日 0時) (レス) id: 16a4fd6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 久々に更新嬉しい！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bb356cf189 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ヒロアカでまめこさんに出会いまして、桃源暗鬼も書いてる！ってなって来ました！これからも引き続き更新頑張って下さい！ (2021年9月12日 11時) (レス) id: 1c4434e42e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - もうほんと最高です (2021年8月20日 22時) (レス) id: 75eebcd608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月31日 19時
