episode #16 ページ18
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8人いる生徒を2人1組に分けた合計4チーム。
その中で2チームずつ森の中に入り、無陀野と鬼ごっこをするという事になった。2チームで力を合わせるもよし、対立合って確実にゴールするもよし。そこらの尺度はお前らに任せるとだけ残し、チームのメンバーが発表された。
1組目 : 一ノ瀬四季 ＆
2組目 : 皇后崎迅 ＆ 黒葛原A
3組目 : 矢颪碇 ＆ 遊摺部従児
4組目 :
(………………)
組み合わせを聞いた途端、Aの顔色がわかりやすく曇る。そりゃそうだろう。パートナーが曲者すぎる。これじゃ力を合わせるどころか、話すことすら難しそうである。そもそも『無陀野を殺してさっさと卒業したい』という目的が彼と同じな今、2人で仲良く先生を殺しましょう！なんていかないのは明らかだ。
(面倒なことになった……協力するのはまず無理だな。する気ないけど)
じゃあ早めに死んどこうかな、と。場違いな思考を繰り広げながら、Aは早速カッターを手にしようとポケットを漁る。
すると、蚊の鳴くような小さな声が聞こえてきた。
｢あの……屏風ヶ浦帆稀です…………邪魔にならないよう気をつけますので……｣
羊のような角を頭の両サイドから生やし、ぺこぺこと頭を下げている少女。どうやら彼女が屏風ヶ浦帆稀なる人らしい。なるべく足を引っ張らないようにします……！とネガティブな帆稀だが、何故か四季はそんな帆稀の態度にもきゅんときてしまったようだ。理由は、ティッシュのくだりでのAに対する印象と同じだ。
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作者です。原作では1組目が迅くん四季くん屏風ヶ浦ちゃんの3人組だったのですが、そこに夢主を入れると4人組になってバランスが悪くなるので、2つに別れてもらいました。これから先もちょっと原作の要素を変えるところもありますが、大目に見てくださると幸いです。
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月21日 14時
