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episode #00__Prolog ページ1
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──────嗚呼、死にたい。
朝日が昇って、目が覚めたら着替えて歯を磨いて顔を洗って学校に行って…………。
毎日毎日同じことの繰り返し。
そんな事して何の意味があるのか私には分からない。
“叶えたい夢がある”、“幸せにしたい人がいる”、
“掴みたい目標がある”…………
大いに結構。
その夢のために頑張って生きてるなら、きっと人生は楽しいんだろうなぁと思う。
けど、
私はそんな淡い希望や夢を抱く事もできない、死にゆく運命にある鬼の一族に生まれた。
ただそれだけの理由で、毎日怯えながら生きていく。
死にたい事に明確な理由はない。
だけど、生きていたい理由だって見当たらない。
なら潔く死んで、また新しくスタートし直した方がずっとずっと良いって思った。単純な話だよね。
だから今日も、
｢…………なんかもう痛くもなくなったわ｣
こうして傷を増やすんだ。
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月21日 14時
