05:飛べない鶯はやがて朝日を知る ページ5
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私たち灰焔騎士団は"伝導者"をリスペクトしている。それは何故か知らないけど。
赤い十字架みたいな印のついた白いローブに身を包んで、私は今日もひとりだ。
どこからか差し込んでくる太陽の光を浴びてまた本を読む。飽きたけど、最近は飽きたことすらどうでもよくなった。
A｢はぁ、｣
伝導者が何をしたいかは知らない。皆があんなにも心酔する理由も分からない。
正直なところ、自分自身がここにいる意味も知らないんだ。
伝導者一味はどうやら｢アドラバースト｣の炎を持つ人間を集めて何かをするらしい。
私は説明を聞いたってイマイチ理解が出来ないから、やらなきゃならないことだけ教えられる。
私の仕事は、邪魔者を╳╳すこと。
そんな事したくないって最初は抵抗した。
けどそしたらまたあの倉庫に戻されるって言うから。そんなの嫌だ。
A｢あ、ネズミさん｣
小さな友達だって出来たし、あの世界に未練なんてない。だからここにいる事は苦痛じゃない。
寧ろここから出るのが嫌。だって待ってるのは地獄だもん。悪魔や殺人鬼がうじゃうじゃいるんだって、ハウメアが言ってた。
そんな生活に逆戻りなんて御免だ。
ここで黙って言うことを聞いていればそんな地獄に落とされることはない。
ならこの立場、勝手に利用させてもらおう。
天国に居られるなら手段なんて選ばない。
世界がどうなろうと関係ないから。まず伝導者は悪なのか善なのか知らない。
………………まあ人を傷つけてるから、悪なんだろうけどね。
私は自分のためなら悪にだってなる。
最近つくづく思うんだ。私って、
A｢最低な人間だなぁ｣
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06:さよなら。言い残すことはないかい？→←04:溺れた恐怖の海の底で、優しく口付けて
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まめこ。(プロフ) - しらぬいさん» ありがとうございます！！嬉しいです！ (2020年5月24日 8時) (
レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - 初めまして！「騎士王に愛されています。」が好きで、こちらも読ませて頂きました！めっちゃ泣きました……アーサーがもう…かっこよすぎです！！「騎士王に愛されています。」も応援しています！！ (2020年5月23日 22時) (レス) id: 0e73265dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2020年5月21日 15時
