＿#27 (sen.side*) ページ28
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｢うああああああああ…………｣
｢どした急に｣
とある月曜の終礼後。
ろくに帰る準備もせず机に突っ伏したまま唸る俺を見た前後の席の泡瀬と黒色が声を揃えた。訝しげに俺を見てきたのは2人だけじゃなくて、クラスの奴らが｢何だコイツ｣って視線を俺に向けてくる。
まーいきなりクラスメイトが情緒不安定んなったらそんな顔するかもしんねえけど。俺にも事情あんだよ。
｢………………ぇ…｣
｢なんて？｣
｢………………鳴海が足りねえ｣
｢うわァ鳥肌｣
｢ほんとに大丈夫か。史上最高レベルでキモイぞ｣
ぼそっと呟いた一言に、柔造が眉根を寄せる。
足りねえって言い方は確かにキモかったけど、何つーか…やっぱ足りねえんだよな。よく分かんねえけど。
…………つーか誰だ鳥肌っつったやつ。円場か。
｢鳴海って……確か、普通科の｣
｢そー｣
｢あーあの子か、例のカノジョさん｣
｢違えよ｣
｢喧嘩でもしたのか？｣
｢してねえし……｣
喧嘩ってほど元から仲良かったわけでもねえわ。
……って言おうとしたけど言えなかった。
心操から個性の話を聞いてちょっとギクシャクしちまってるけど、別に全く話さねえ訳でもないし。そもそも初めて会ってから気まずくなるまで2、3日しか経ってないし。そこまで親交は深まってない。
そうやってきっぱり言ってやればよかったんだろうけど、何故か俺は黙り込んでしまった。
……ちきしょー。まるで普段の俺じゃねえ。
すれ違ったら｢お！回原くん！｣って顔して手ェ振ってくれるし。それで充分だろって思っても、隣に座って嬉しそうにメモ帳を握りしめる鳴海の笑顔が消えてくれない。
｢あーークソッ、何なんだよッ！｣
｢おお、珍しく回原が壊れた｣
｢数少ないB組のツッコミ役が｣
鳴海がああやって屈託なく笑うのは特別なんじゃないかって、俺には心開いてくれてたんじゃねえかって思って仕方ねえ。個性の件知ってからだと尚更だ。
それでも、そんな笑顔を今も誰かに見せてるって思うとモヤモヤして、乱暴に鞄を掴んで教室を出た。
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椛 - 完結おめでとうございます！！この作品を見つけた時すごく嬉しくて、終始ニタニタしながら読んでました(笑)大好きです！！ (2021年12月28日 19時) (
レス) @page34 id: 3a2e900138 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 鳴さん» コメントありがとうございます^^*回原くんカッコイイしもっと活躍して欲しいですねぇ (2021年7月14日 11時) (レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
鳴 - 回原君、イケメンですよね！もっと、原作に出てほしいです！ (2021年7月13日 20時) (レス) id: ca5ded00fc (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» ありがとうございますー^^*ほんとイケメンですよね回原くん！！ (2021年5月20日 8時) (レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 実は最近、回原くんのこと気になってたのでこの小説を見つけられてとても嬉しいですぅぅぅぅ本当にイケメンっっっっっ(ただの面食い)これからも楽しみにしています(*ﾟ∀ﾟ*) (2021年5月16日 16時) (レス) id: f760c82735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月11日 9時
