研磨くんは甘えんぼ。【孤爪研磨】

14 ページ16

･








女子トークって楽しいね。
今はアリサさん家で浴衣着ながらお喋り中。
あかねちゃんも一緒で、音駒シスターズ(?)3人で盛り上がってます。


｢アリサさん可愛いです！｣

あかね｢綺麗〜っ！｣

アリサ｢ほんと？｣


大人の女性って感じでめちゃくちゃ綺麗。
アリサさんはその場でくるっと一回転してみせてくれた。袖がふわっと広がって、まるでちょうちょみたい。

そして先に着付けが終わったあかねちゃん。
やっぱり明るい色が似合うなぁ。袖と裾のところにおっきな向日葵が咲いて、そんな向日葵に負けないくらい元気いっぱいに笑ってる。


あかね｢なんかテンション上がってきたぁ！｣

アリサ｢最後はAちゃんね。おいで｣

｢はいっ！｣


それで私も浴衣着て、全身を写せる姿見の前で思わず｢わあっ｣と声をあげた。


｢これ誰ですか?!｣

｢｢Aちゃんだよ｣｣

｢わあ………………｣


髪の毛を高い位置でお団子にして、自分で言うのもなんだけど可愛らしい格好してると思う。
ほんとにこれ私かな？(2回目)


アリサ｢これでAちゃんもモテモテね｣

あかね｢だめだめ、これ以上モテたら大変だよ｣

アリサ｢あら、そうね！｣

｢？｣


アリサさんは最後に、私の前髪をさささってやって整えてくれた。(語彙力)


アリサ｢これで告白されて落ちない男の子はいないわね！｣

あかね｢うんうんっ！｣

｢告白？｣

アリサ｢え、好きなんじゃないの？｣

｢誰を？｣


2人してぽけーっと首を傾げてる。はて、恋バナなんてした覚えはないけど…………


あかね｢そりゃあ、研磨くんでしょ｣

｢ﾌﾞｯﾌｫ!!｣


めちゃめちゃ汚い音出してお茶吐くところだった。危ない危ない。


アリサ｢てっきり好きなのかと思ってた。｣

あかね｢私も｣

｢いや、研磨は幼なじみだよ｣

｢｢それフラグだよね｣｣


最近はこの話題ばっかり。そんなに好きみたいに見えるのかなぁ。もしかしてお兄ちゃんが変な噂流してるとか？(違います)だとしたら夜久先輩に言いつけちゃうんだから。


アリサ｢まぁいいや、そろそろ始まるわね、行きましょ｣

｢ごーごー｣

あかね｢いっぱい食べるぞーっ！｣


ちっちゃい子って何でこんな可愛いんだろ((









･

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す