第6話＿その八 ページ19
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｢それで沙織がキレて出てったと…………｣
｢そう。｣
秘密基地に入るなり悟の愚痴タイムが始まった。どうやら昨晩、悟の家に沙織が来たらしい。
そして悟が沙織の『LOVE100円玉』という曲が好きだと言ったら、泣きながら出ていったのだという。
｢意味わかんねえよな！｣
｢……………え｣
｢何キレてたんだろアイツ｣と顔を歪める悟に、
Aは｢逆になんでわかんないの？｣という風に声をこぼす。
｢地雷だったんじゃないの｣
｢地雷？｣
｢ほら、私もそうだったでしょ｣
｢確かに…………俺が花火のこと聞いたらブチ切れて走ってったな……｣
ほっといてよ、と叫んで走り去っていくAの姿が、篤の脳に浮かぶ。
沙織にも何か事情があるんだよ、とAはヘッドホンをつけた。
｢その事情が何かは知らないけどね｣
｢そっか…………｣
｢そういえば、三平さんってあんまり僕らに戦争の話しないよね｣
｢めっっっちゃ話逸れたぞ？｣
｢確かにしないな……｣
思い返せば、三平の口から戦争で闘った話を聞いたことは1度もない。
三平は絵を描く手を止めて、顔を上げた。
｢俺たちはこんなに辛かったんだぞ！……とか｣
｢そういう話聞きたいの？｣
｢聞きたいっていうか…………聞いた方がいいっていうか……｣
｢俺が戦争で辛かった話したら、お前らは同情するのか？｣
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枯葉猫(プロフ) - とても面白いです。続きがとても気になります。更新頑張ってください。応援しています。 (2021年1月8日 16時) (
レス) id: 96e0d3f560 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 瀬名くんの誕生日は6/5ですよ (2020年10月12日 23時) (レス) id: e5e1a06468 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - とても面白いです。頑張ってください。 (2020年9月17日 23時) (レス) id: fa4adc5e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2020年9月8日 17時
